時と場所が変わって
―マジバーガー店内―


そこにいたのは
白井に散々、巨人君と呼ばれていた、"火神大我(カガミ タイガ)"だった。


ハンバーガーをこれでもか!っというほどの量に店内にいる誰もに驚かれていた。


「([キセキの世代]ね…
そいつらならもしかして…)
!!ぐおっっ!?」


「どうも…育ち盛りですね」

「どっから…つか何やってんだよ?」

「いやボクが先に座ってたんですけど
人間観察してました」


考え事をしていた火神は先に座っている黒子に気づずに向かい側に座っていたらしい。



「ってか、あれ?テツに、巨人君?
こんなとこで会うとか、マジないわ〜」


そこに先程質問攻めされていた、白井が合流した。



「あ゙?巨人君じゃねー!
火神大我だ!」

「さっきぶりですね白井君。」


「偶然ってあんだな〜
ってか何?
テツ、きょ…"カ・ガ・ミ"と仲良くなったのか?」

「今、巨人君って言おうとしただろ。」

「いえ、僕が座ってたら……」

「あぁ、なるへそ。」


白井は納得したかのように黒子の隣にさも当然かのように座った。



「…それよりお前らちょっとツラ貸せよこれ食ってから」

「………。
白井君はお持ち帰りですか?」

「うん、そう。これから用事なんだわ。
わりぃ…巨人君、また今度で!」


「きょっあぁ分かったよ。」


そこまで言うと店員さんに番号を呼ばれ、そのままテツ達に挨拶して店内をあとにした。





―――――


「(…あれはどーゆーこと?彼は何者なの?
能力値が低すぎる…!!
全ての能力値が平均以下…しかもすでにほぼ限界値なんて…
とても強豪校でレギュラーをとれる資質じゃない…!!)」



「カントク、話ってなんですか?」


カントクには黒子の事も気になるがもっと気になる存在がいた。


 白井 遊。


出身校は鬼城中学校。
元帝光中バスケ部レギュラー。


最初はピンと来なかった。
でも昨日インターネットで調べてある程度分かった。
分かった上で凄い疑問が残った。


「来てくれてありがとう白井君。
少し質問させてくれないかしら?」


なぜ、彼は鬼城中にいたのか?


「俺に答えられる質問なら。」


そしてなぜ、足にケガを負っているのか。


「そうね、まずは…―


なぜ、
選手じゃなくてマネージャーなのかしら?」





.



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -