旧友の声がしてから数秒沈黙が流れた。
そしてカントクの悲鳴が聞こえた。
俺もまさかと思って顔をそっちに向けたがそのまさかだった。
「いつからいたの!?」
「最初からいました」
「ウソォ!!?」
(テツだったーー!)
久しぶりにみた旧友は少し変わっていた。
大人びてたというか、なんというか。
でも相変わらずの影の薄さで少し笑ってしまった。
「…え?じゃあつまりコイツが !?[キセキの世代]の!?」
「まさかレギュラーじゃ…」
「それはねーだろ。ねえ黒子君。」
「…?試合には出てましたけど…」
「だよなー…うん?」
「え?…え!?」
「え゛え゛え゛え゛〜!?
(信じらんねぇ〜!!!!)」
まさか、約二年振りに会えるとは思っていなかった。
しかも、こういうタイミングで…
「…お久しぶりですね、白井君」
「ん?あぁ、久しぶり、テツ。なんでここにいんの?」
「それはこっちのセリフです。
僕たちに何もいわないで転校してしまって。それに…。」
「…わりぃ。急に決まっちまってよ」
二年前俺は帝光中にいた。
その時テツとも仲良くなった。
でも二年に上がって…確か黄瀬が入ってすぐに家の用事で引っ越した。
だからテツに会うのはそれ以来ってわけだ。
「なっ何?お前ら知り合いなの?」
「あっちょっと昔に…」
「へぇ〜あぁそうなんだ
ってことは!白井も、帝光のバスケ部にいたとか?」
「白井君は二年の半分くらいまでいましたし、レギュラーでしたよ」
「…おぃっテツ!!!!」
「「ええええええーーー」」
「なんで転校したの?」
「ってゆうか、なんで今マネジなの!!」
「どうして!?」
「ほら、言わんこっちゃない!
どうしてくれるテツ!!(軽怒)
ってテツいねーし!!」
白井がそんな質問攻めされているのをよそに、黒子は、カントクが視ていなかったのでまたシャツを脱いでいた。
一方、
あの巨人君は…
「(なんなんだアイツは…!?!?)
オイちょっと聞きたいんだけど…帝光中とかキセキのなんたらとか…」
と隣にいる奴にキセキ世代について聞いて、嬉しそうだったとかなんとか。
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