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所要時間2時間と20分かけてやって来ました、京都!
いつ迷っても可笑しくはない方向音痴がこの素晴らしい景色を拝められたことは本当に奇跡に近い出来事だと思う。
よくやった!私! 脱、迷子!!
何度友人から"迷子クイーン"とばかにされてきたか分からないけど、もう、言わせない。
この度私は、京都に着きましたよぉぉおお!!






10分後―

無事京都駅に着いたのが嬉しかったのか、意気揚々と京都の土を踏んで、これから通う学校の寮の場所を目指したつもりだったんだけど。

「さすが迷子クイーンというやつですか。バカ野郎!!」

はい。迷子です。駅から5分とか嘘。倍近く歩き回ってるのに寮のりょの字も見つかりません。嘘です。さっき、料亭でりょの字見つけました。

「まだ、大丈夫だ。私は迷子じゃない!
料亭のりょの字見つけられたんだ!寮のりょの字だって、すぐ見つけられるはずよ!」

「君、寮って洛山高校のかい?」

そこで、後ろを振り向くと、赤い髪で、目はオッドアイで、身長は普通くらいの男の子が立っていた。
彼の名前は赤司 征十郎と言うらしい。
きけば、私と同じく東京から来たらしい。なんでも、バスケ部に入るらしく、早めに来たんだけど私と同じく道に迷ったことになってるらしい。だから一緒に探そう!ということで、ご一緒させていただいたのですが、絶対道分かってた感じでした。もしかして私を助けてくれたの!






「で、あのときの征十郎君はかっこよかったよ!もう、何て言うの?ヒーロー?みたいな。自分も迷ったからとか本当好い人!」

「本当あんたって赤司君好きだねー」

「うん!だって、私ここに来てはじめてできた親友だもん!あ、征十郎君だ!」

「(またか…)」



「征十郎君!今日も、かっこいいね!」

「?ありがとう。というか君は誰だ?」

「またまた、とぼけちゃって!征十郎君ってば、おちゃめさんなんだから!」



お父さん、お母さん、今日も日本は平和です。



急性キミ中毒
(なまえのあのやり取り何回目かしら。名前すら覚えられてないとか可愛そうに。)


─────────
赤司に名前覚えられてない女の子が親友だと勘違いしてそのうち恋しちゃうお話の馴れ初め。

とりあえずお疲れ様でした。

3万hit、赤司 征十郎、一つ目、終わり。



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