01 誰もが小さい頃やったことのあるだるまさんが転んだ。その遊びはなぜ鬼がこちらを向いた時に動いてはいけないのかと疑問に思ったことはないだろうか?私はその一人でなんで鬼に動いた姿を見せちゃいけないのか幼いながらも不思議に思っていた。結局結論なんてものはなくて、ただその遊びを楽しんで過ごしたのだけれど。 「だるまさんが転んだってなんで鬼に動いた姿を見せちゃいけないのかな?」 「は、何、唐突に。」 幼い頃に抱いた疑問は今になってもやはり気になるもので、IQ200だが500だが知らないけど、頭はいい隣の奴に唐突に聞いてみたら、は、なんなのこいつみたいな目で見られた。いわゆるめんどくさいと目で言われてしまった。 「いや、小さい頃疑問に思ってたんだけど、なかなかいい答えが見つからなくて…」 「あ、そ」 ひどい。せっかくその頭の良さを発揮してもらおうと思ったのに「あ、そ」で終わらせられた。ひどすぎる。 「花宮は知らない?なんで鬼に動いた姿を見せちゃいけないのか」 「きょーみない。あ、でもなんでだるまさんが転んだって転んだって言うのかは知ってる。」 「え、なにそれ、気になる」 何だその話題、気になるじゃないか。教えろ、花宮。 「だるまあるだろ?それを動かして転ばす…つまりは落としたりするとそのだるまがころしにくるんだと。だるまさんがころした、だるまさんがころがした、だるまさんが転んだってなったらしいね。」 「え、」 自分でも青ざめてくのがわかった。なにそれ怖い。え、家にだるまさんあるんだけど、赤いやつあるんだけど、え、まじですか、怖い怖い。なんてもんを聞いてしまったんだ。嘘でしょ。え。 「もしかして、だるまあるの?じゃ、気をつけなよ、落とさないように…」 「うぎゃぁぁあああああーーー」 「って何うわおっ!」 聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!そう思いながら私は耳を極力塞ぎ隣の花宮に抱きついた。 だるまさんがころした (ま、俺の作り話なんだけどね) (聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!聞くんじゃなかった!) (って聞いてないか。) (花宮どうしようどうしようどうしよう!) (ま、このままでもいいか、可愛いし) ──────────── 花宮氏本当はばぁーかって言わせたかった。 そしたら、良く分からない花宮じゃない花宮氏がいて私は猛烈に泣きたい所存であります!あります!結局ばぁーかも言わせられず、ホラーになったし。 なんでだるまさんが転んだなんだろうね?私も知らないです。 お疲れ様でした。 3万hit、花宮 真、一つ目、終わり。 ← back |