頭の痛みと体の痛みはページが変わった途端なくなった。
やっぱギャグって便利だな。

「小十郎、隠れるとき誰か見なかったか?」

取り敢えず、アテもなく彷徨うよりは何か情報があった方がいいだろう。
俺はそう思い、小十郎に聞く。

「それでしたら、上杉が屋上にいたのを見掛けました」

Bingo!
持つべき者はやっぱ家臣だよな!
小十郎の言葉で、すぐさま屋上に向かった。
…………屋上って立ち入り禁止じゃなかったか?





扉を開けるとそこは、宝塚歌劇団でした。
なんて、某漫画の真似もしたくなる。
そこに広がっていたのは、俺の担任とかすががなんか演ってるsceneだ。
一気に二人見つかったのはいいが、正直帰りたい。

「謙信様………!」

「つるぎ………!」

こんなのにどうやって入ってけばいいんだ…………!
普通に行くか…………。

「お二人さん。お取り込み中のとこ悪………」

「うるさい!」

「Indonesia!」

「政宗様!」

Indonesiaってなんだ、Indonesiaって。
キレたかすがに踵落としをかまされたことよりも、つい自分の謎の悲鳴につっこんでしまった。
なんかheadばっかり打ってねェか俺。

「伊達が何の用だ!」

「かすが、上杉センセ、見つけたぜ…………。You see?」

もうつっこむのも面倒だ。
宝塚歌劇団の二人は、俺の言葉で、何のことか察したようだ。かすがが舌打ちして謙信と出て行く。



…………ハァ、これでまだ四人か…………。
世知辛いな。
ん?そういや宮本武蔵は数に入れんのか?




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