スキンシップじゃなくてセクハラです

 

勇者の子孫として旅に出て数日。
ぼくにと割り当てられた戦士のセクハラに悩んでます。

フィールドマップで人がまわりにいないのを良い事に
胸を触る尻を揉む変態発言をかます。

顔がイケメンの分類に入るだけにすごく残念なイケメン感がはんぱないです


「ねぇ勇者さん、一つ提案なんですが」
「…一応聞こうか、何?」
「なんでスカート穿かないんですか?勇者さんにはズボンよりスカートが似合うと思うんです」

いきなり何を言い出すのだろうかこいつは

「なんでですか?」
「お前みたいなやつがいるからだよ。どうせスカートめくりしたいとかそういう理由でしょ!?」
「やだなぁ勇者さん何言ってるんですか、違いますよ。
 さすがのオレもそこまで非道じゃありません」

え、あぁそうだったの、ごめん…そう口に出そうとした次の瞬間。
ぼくは激しく後悔した

「風が吹いたときに、屈んだ時に、座った時にちらりと見えるあの感じが最高なんじゃないですか。
 自らめくるとか変態のすることですよ」
「ごめん僕には違いがわからないよ。」


じわりじわりと街へと近づいてくるさなか、思い出したかのように戦士が背後から抱き着いてきた
いくら変態といえどイケメンにいきなり抱き着かれると心臓に悪いんだけども

「なななななな何!?」
「いえ、ちょっと…そういえば今日育ててないなと思いまして」
「育ててってな、ひっ!?」

何のことだと聞こうとするといきなり躊躇なく服の上から胸をもまれた
いくら人がいないといってもやっていい事と悪いことがあるだろ!!

「まっ戦士、何…っ」
「言いましたよね?オレがそだてますからって」
「い、ってた、けど…ぼくっ承諾して、ない…!」
「返事なんて最初から聞いてませんでしたから」

頼むから聞いてよ!!

腕を振りほどこうにも年上の男性にがっしりと抱えられている状態なので正直身動きが取れない。
唯一動くのは足だけだが…
そう思い勢いよく後ろに蹴り上げると予感的中。戦士の股間にクリティカルヒットしたみたいで腕が緩んだ
その隙に距離をとると本当につらそうに呻いている

「何、するんですか勇者さん…」
「それはこっちのセリフだ!!」
「オレの息子が使い物にならなかったらどうしてくれるんですか…
 責任とってくれるんですか?ならいいですけど」
「責任も何もこっちのセリフだよ!!人の胸揉んでおいて!!」
「責任とるつもりありますからね」

冷や汗を垂らしながら、そう真面目な顔で言われて思わずときめく
たとえ股間を抑えていようとも。




これはスキンシップじゃなくてセクハラです



 

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