貴方、と

 

この作品は性的表現を含みます。
読み飛ばしていただいても本編への影響はありません。

高校生を含む18歳未満の観覧はご遠慮ください。
現在高校生、今年卒業。という方は今年度が終わるまで高校生ですので
来年度の4月になってからご観覧くださるようお願いいたします。

これは皆様の健全な教育を守ると同時に
書き手側を守る為の処置だとご理解いただけたら幸いです。





















勇者さんを木の幹に押し付けて唇を奪う
いつかの牢屋で感じた感触と同じ彼女の唇に
自分はここに帰ってきたのだと再認識した

彼女のもとに、帰ってこれた
もう二度とあえないのではないかと思っていた愛しい彼女のもとへ

彼女もオレが好きだと
どうしようもない人間なのに、オレの事を好き、だと

そこまで長くしたつもりはないが、彼女の手がオレの胸を叩く
名残惜しく唇を離すと、真っ赤な顔をした彼女がこちらを
今にもとろけそうな瞳で見つめてくる

「勇者さん」
「ろ、す…ロス」

すがるように、求めるように再びお互いの唇が触れあう
熱い彼女の唇にそっと舌を伸ばすと、快く彼女の唇が開き、彼女の舌と自分の舌を絡ませる

「んっふぁ…っん」

お互いの舌が絡み合う音を聞きながら、それだけでもう勇者さんは十分なぐらい感じている
そっと彼女の胸に手を伸ばすと、別れる前と同じ弾力

「1年たったっていってましたけど、ここは全然育ってないんですね」

そういうと迫力のない真っ赤な顔でこちら睨む彼女
いきなり服の裾をつかんだかと思うと一気に自分の胸元をさらけ出すようにあげる

「戦う時に邪魔だから!さらしで潰してるの!!ちゃんと育ってるよ!!」
「…どこがですか、これじゃわかりませんよ」

そういって彼女の胸部を覆う布に手をかける
え、まって…
という彼女の言葉を無視してそのまま手を下におろすと
たゆんと1年前にはなかった胸が彼女の胸部で揺れる
いきなり外気に触れたからだろう、すでに乳首が立っていた

それをいいことに両手の親指と人差し指でつまむと
いつもの彼女の声より1オクターブ上じゃないかとう声がもれる

「揺れただけで立つとか、勇者さん感じすぎじゃないですか」
「ひゃんっ!!ち、ちが、う…っつま、まないでぇ…」

コリコリと指先でいじるとそのたびに彼女の口から声が漏れる
その口を再度ふさぎ、左手はそのまま乳房に刺激を入れながら
右手は彼女の密部へと伸ばす
下着越しでもすでにわかるぐらい湿っているそこに、思わず口角が上がる

「んっロス…どこさわって…」
「どこって、勇者さんがいつの間にかびちゃびちゃにしてるところですよ
 キスして揉んでるだけなのにもうこんなに濡らしちゃって」

そういいながら愛液のついた右手を彼女の目の前で舐めると、今まで赤かった顔をさらに真っ赤にする
何か言いたいようだが声にならず、口もぱくぱくとしているだけだ

「そんなにおっぱい、気持ちよかったですか?それともキス?」

彼女の耳元でそうささやくと、途端にキスした後のようにとろんとした顔になる
再びくちづけをしながら、痛いぐらいに剃り立った自身を出し
下着越しに自身の先端を彼女の密部へとこすり付ける

「ひぁっ!?」
「いい、ですか?勇者さん」
「い、いですかって…やっ何…」
「貴方と繋がりたいんです」

そう耳元で囁くと、こすり付けた先端に彼女の液がかかる

「あーあーこんなに濡らしちゃって…下着、気持ち悪いでしょう?」
「そんな、ことな…んっ」

脱がすのも億劫だと、下着の意味をなしていないショーツをずらし、ぐちょぐちょになってしまっている
勇者さんの密部に少し先端を入れる
初めて男性を受け入れるだろうそこは、まだぎちぎちに小さい
とてもじゃないが自分を受け入れてくれるとは思わない
仕方ないと思い、一度話すと、あからさまに安心した顔になる彼女

「勇者さんは、オレと一つになりたくないんですか?」
「へ?」

会話に気をとられている間に、何の予告もなく指を2本、彼女の密部に挿れる

「やっ!!ロス、何ぃ…」
「あのままじゃつながれなかったので…」

挿れた指をばらばらに動かすとそれと連動するように彼女の口から声が漏れる

「ひぃあっぁんっ!!っや、ロ、すロス」
「もう1本、いけそう、ですねっ」

彼女の中をかき乱すとその振動で1年前より育った乳房が揺れる
片方にかみつき、乳首を吸い上げると、今までとは違った悲鳴が上がる

「あっやらっ吸っちゃやらぁ…っ!あっん!!!」

いい感じにほぐれてきたかと思い、再び自身をあてがうと、さきほどよりはすんなりと中にはいる
初めての彼女の体を考えてゆっくりと入れていくと、接合部から血が流れ出した

「あぁ、勇者さん、やっぱり処女なんですね」
「いっあ…いき、なり何っ…!」
「よかった、ですよ…っ貴女のはじめてでが、オレで…うれしいです」

全部入りましたよ
そう伝えると、恥ずかしそうではあるものの、どちらかというと疲労感の方が勝っているようだ
汗でおでこにはりついた髪をどかし、そこにくちづけすると
ふわりとほほ笑む彼女に愛しさが募る

「んっ…ロス…ろす」
「シオン」

仮名であるロスの方が彼女にとって大きいモノであるのは知っている
だが、どうしても呼んで欲しかったのだ、彼女に

「っじゃあ、ロス、も…名前で呼んで…?」

そういう彼女に、そういえばまともに呼んだことなかったと思い当たる
本当にこの人が可愛くて愛しくてたまらない
もういいだろうとゆっくりと腰を前後に動かすと、初めてで痛いのか、顔が苦痛に染まる

「痛い、ですか」
「んっだい、じょうぶ…だよ?」

そういって笑う姿がけなげで、少しでも彼女の痛みを安らげることができたらと
ビンビンに立っていた彼女の乳首を再び口に含む
気持ちいいのと痛いのとでわからなくなっているのか
彼女の口からは悲鳴しか上がらない

舌でコロコロと転がすと、そのたびに悲鳴が上がる
もう片方の胸の頂も指でつまんだり潰したりすると、次第に彼女も痛みに慣れてきたのか
また甘い喘ぎ声へと戻ってきた

「んっやんっ…」
「気持ち、いいですか?」

いい具合の締め付けに、たびたび自分の中の熱を吐き出しそうになるが、そのたびに踏みとどまる
彼女の肌とオレの肌が当たるたびにおこるスパンキング音と彼女の喘ぎ声だけを聞いて
しばらく腰を振り続ける

「んっあぁっし、おん、シオンっ!!」
「っニゲル…」
「やぁっ!!シオン、の…おっきくなったぁ…っ」

名前を呼ばれて、一気に限界が近くなる
すると彼女ももう限界が近いのか

「んっや、だぁっ変な、感じがするぅっ!!」
「っもう、イきたいんですね…一緒にイきましょう?」
「んっ…うんっ」

顔を彼女の首元に近づけると、彼女の腕がオレの首に回される
今までで一番近い距離だ
オレの首に回るやわらかい腕
胸板に当たる彼女の乳房
まるで初めから知っていたかのように絶妙な締め付けをしてくる彼女
すべてが刺激してくるような感覚に囚われる

「んっシオンっシオンっ!!」
「ニゲル…好き、だ」
「ぁっ…ぼく、も、すきぃ…っ!」

どうやら先にイってしまったようだ
すごく締め付けてくる彼女の泌部に思わずそのまま精射しそうになるのをこらえる
彼女の中からずるりと抜き取り、そこでやっと熱を出す
立ったままでヤったせいか、ひどく辛そうな勇者さんに気づき、思わず抱きしめる

「っシオン…?」
「すみません、勇者さん…その…」
「?なんで、あやまるの…後悔してるの?」

後悔?いったい何のことだろうか

「ぼくと、こういうことするの、いや、だったの?」
「っそんなこと…オレはずっとあなたが…」

そこまで言って初めて彼女を顔を見た
行為の最中でも見せなかった顔
今すぐにでも涙がこぼれてしまいそうだった

「ニゲル…?」
「あの時、シオンが…ぼくの事好きだって、過去形だったけど、好きだったって言ってくれて
 すごくうれしかったっでも…その後すぐにもうお前に会えないんだなって思って
 すごく、苦しくて、悲しくて…やっと会えたのに恥ずかしくて、思わず逃げ出しちゃって
 きら、嫌われた、かなっておもって怖かったのに」

あぁ、オレは…彼女にこんな思いを抱かせたまま、自分だけ逃げようとしてたのかと
そこで初めて気が付いた
親友の為だ、ニゲルの幸せのためだと言いながら
彼女に拒否されるのがただ怖かっただけなのか…

「追いかけて、きてくれ、て…うれしかった、好きだって、まだぼくの事好きだって
 言ってくれて、うれしかった、のに…
 恥ずかしかったけど、シオンと、その…え、エッチ、できたのだって、痛かったけど
 うれしかったのに…なんで、謝るの?なんで、ぼくの中に出してくれなかったの?」

最後の一文に少し引っ掛かりを覚えたが、ひとまず彼女の誤解を解かなければならないだろう

「ニゲル、オレは後悔なんてしてない、オレもずっと、お前と一緒になりたかった
 あのろくでなしを封印して、親友を助けて、もしまだあなたが独り身だったらと
 そしたらこの思いを伝えようと思ってたんだ…いろいろ予定が狂ったが…
 オレは、ずっとあなたが好きでした、それだけはいつまでも変わらない
 後その…あなたの中に出さなかったのは、一応礼儀というか…」
「礼儀…?」
「オレたちはまだ、魔王を倒してないんです、あいつの体だって取り戻せてない
 それなのに、オレだけ幸せになるなんてって…」
「?…シオンの友達は、シオンが幸せになったら怒るの?」

ぼくだったら、ぼくの友達が幸せになるんならうれしいよ?
そういう勇者さんに、また自分は適当な理由をつけて逃げようとしていたのかと自覚した
なんだこれは、もうクセか…?

「そう、ですね…きっと自分の事のように喜んでくれると思います…
 あなたの中に出さなかったのは、きっと…オレは父親になる権利なんてないから」
「…?」
「ルキから聞きました、貴方がオレの過去を知ったと、つまり魔王の正体を知っているんでしょう?
 あの親を見て育ったから、だからたぶん、怖いんです
 オレなんかが他人の父親になんてなれるわけないと…あなたにだって
 こんな奴なんか、愛してもらえないだろうって」
「なんかって何?こんなって何?」

その声に彼女の方を向くと、今度は怒っているようだ、泣きながら
本当に表情がコロコロと変って、見ていて飽きない

「自分をそんなふうにいうのはやめてよ!ぼくは好きだよ?
 ドSだって、セクハラ魔だってシオンの事が好きだよ?
 父親なんて関係ない、ぼくの好きな人の事、なんかとか、こんな、だなんていうの…やめてよ
 シオンは、シオンでしょ?」

そういって自分の事のように泣く彼女を思わず抱きしめる
むず痒そうにもぞもぞという彼女のほほに両手を添えて、小さく謝ると
じゃあもう、言わないでね、そしたら許してあげる
そんな甘い彼女はまるで春の日差しようなあたたかさだった





そろそろ村に戻らないとルキが心配する、とニゲルが心配するので
彼女たちの元に戻ろうということになった

「うぅ…さらしうまく巻けないんだよなぁ…」
「じゃあ手伝いましょうか?」
「あ、うん。お願いしていい?」

少し恥ずかしそうにこちらを見ながらそういう彼女は天使だった。

「といっても。どう巻けばいいんですか?」
「包帯みたいな巻き方でいいよ。」

そういいオレに背中を向けて立つ
片手にさらしの端を持ち、脇から手を前方に回し、自分より小さい彼女を見下ろす
そこからなかなか動こうとしないオレを不審に思ったのか彼女がこちらに顔をかしげる

「どうしたの?」
「いえ、上から見るっていうのも絶景だなと思って。今度バックでやりませんか」
「バっ!?な、何言ってるんだよ変態!!」

あぁ、でもバックだと上からは見えないか。と思い彼女の胸に晒しを巻いていく。

「でも潰してると形悪くなりませんか?」
「どうなんだろう…けどぼく気にしないからなぁ…」

ぽんやりという彼女にオレは決心をした。
これはオレが守らないといけない。彼女の胸の形を。

「そういえばちょっと思ったんですけど」
「何?」

さらしを巻き終えて服を治そうとしている彼女に疑問を投げつける

「さらしを巻いてる時でも乳首いじったら感じるんですか?」
「……は?」
「検証していいですか?」
「いいって言うわけないでしょ!?」

顔を真っ赤にしてプンプンと怒る彼女が可愛い。オレの彼女すごく可愛い!
まぁ知ってたことだけどな。

「いえいえ、気になって夜も眠れないので。失礼します」
「は?ちょっとま…っ!?」

答えは聞いてないぜ!!と言わんばかりに今直したばかりのタンクトップをめくりあげ
まぁたぶんこの辺りだろうという場所をつついたり引っ掻いたりする。
すると口を押えだしたのでたぶん感じてるんだろう。

「抑えてても突起するとわかりますね。これは興味深い」
「なんっ…!何の検証して、るのさ!」

ニゲルの渾身のストレートを顔面に叩き込まれたがオレは気にしない。






 

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