悪い夢で飛び起きた。珍しくない、誰かを失う夢。それでも、それがあの人だと、こんなに動揺してしまうものなんだろうか。



「大丈夫か?」
「ひじかたさ、ん」



無我夢中で抱きついてキスをすれば、驚いたような顔。それでも抱きしめ返してくれる。優しい温度に包まれたら、単純だけど安心した。ここに、確かにあなたがいるんだ、と。




確かな感覚






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