「えー…みんなも知っているように、我がクラスに転入生が来ました」


きっと2ヵ月前のわたしと同じように転入生は教室の戸の前で待たされているのだろう。その戸を開けたら最後、見世物状態の始まりである。教室中のすべての視線が自分に向いているなんてただの地獄だ。少なくともわたしはそう思った。


「入っていいぞ」
「……はい」


転入生が入ってきた事によってざわついていた教室は静かになった。
あれ?友人の言う通りのイケメンだけど、わたしこの人の事知ってるぞ。確か、木戸川清修の、


「豪炎寺修也くんだ」


そうだ、木戸川のエースストライカーの豪炎寺くんだ。去年の事があったから覚えていたが何で彼がこの雷門に?
……まぁ、わたしに関係の無い疑問はさておき夏未がどうして彼をこのクラスに編入させたくなかったのかがわかったので良しとしよう。何もそこまで気を張らなくてもいいのに。


「みんな仲良く、」
「ああああああああ!」


先生の声を遮るように叫び声をあげながらガタンと席を立った円堂くん。うん、そうだそうだ叫ぶんだっけ?彼は確か昨日豪炎寺くんが不良にボールを蹴り当てる所を見ててそれで…………って、何でわたしそんな事知ってるの?!





物語は始まった(逃げられないタイミングで思い出した)(これ、弟がハマってたイナズマイレブンとかいうやつじゃね?)




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