「失礼します」


ノックして一言断りを入れてから職員室の戸を開ける。
ここはセオリー通りに迷って職員室に辿り着けずにウロウロしているところを雲雀さんに捕まるべきなのかもしれないが…何気に生徒玄関から職員室が見えてたから迷いようがなかったんだ。それに冷静に考えたらわたしが雲雀さんに捕まったところでフルボッコ確定だよ。よくいる夢主ちゃんみたいな武器もなければ戦闘能力も美貌もないからな。神様、トリップ補正とかないんでしょうか。


「今日転入することになってる梦原なんですけど…」
「お前が梦原かー」


人の良さそうな先生が近づいてきた。どうやらこの人がA組の担任のようだ。自己紹介をしてたらしいけど窓の外のリボーンを見ていたので全く聞いていなかった。とりあえず先生って呼んでおけばおk!しかしなんでこんな所にいるんだリボーン。


「よし、後は獄寺か」
「えっ?!」
「実はな、今日はA組にお前以外にも転入生がいるんだ」


知り合いか?と笑う先生にわたしは首を横に振り、苦笑するしかなかった。知ってるけど知り合いじゃありません。
予想外すぎるんだけど。確かにツナたちに球技大会が終わったっていうことは聞いたよ。でもそんなに日が経ってないからまだ来ないと思ってたよ!


「それにしても獄寺は遅いなぁ」
「……まだまだ来ない気がします」


ただ今の時刻はSHR開始の7分前である。獄寺の性格上、ギリギリまで来ないことが予想される。むしろ遅刻するんじゃなかろうか。……有り得そうで怖い。もしかしてこれ獄寺待つパターン?道連れフラグ?いやいや、流石にそれはないよね。


「先生、もし獄寺くんが間に合わなかったらどうするんですか?」
「そしたら朝は梦原だけ紹介して、獄寺は学校に来しだい紹介だな」


授業中なんかに来たら可哀相である。でも確か原作だと授業中ではなかったよなぁ。原作の最初の方の記憶は薄いから自信ないけど。これから記憶は薄れていくばかりだろうし、帰ったら知っている原作の知識をノートか何かに書いておこうと思う。誰にも見られないようにしないと。




 





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