◎ あい様へ 相互記念 ナツルー
「あんたさ、不法侵入って犯罪ってこと知らないの!?」
不法侵入。それはれっきとした犯罪だ。
それをすました顔して毎回毎回繰り返すのよこの男は!
「不法侵入?犯罪?それってウマイノ?」
「ふざけないでっ!」
「ぶほっ!」
あたしはこの男にまわしげりをおみまいして、『帰れ!』とつげる。
「いってぇ・・・相変わらず乱暴なヤツだな、ルーシィは」
「あんたにだけは言われたくないわよ!」
この男、ナツ・ドラグニルは、毎日のようにあたしの家に不法侵入をする。
もう何回されたか数えきれないわよ。
「今日はお前に話しがあって来たんだ」
「話し?」
ナツはいつになく真剣な顔で言った。
あたしは、自覚はしたくないけどナツのことが好きだ。
最初は、絶対ないと思ったんだけど、仲間を大切にするとことか、あの可愛い笑顔とか、すっごく好きになってたんだ。
「おぅ。よく聞けよ」
「う、うん」
ナツはあたしの目を見ると、大きく息を吸い込んだ。
もしかして、なんて、期待が込み上げてくる。
「わぁーーーっ!!!!」
「きゃあーーーっ!!!?」
ナツはいきなり大声を出したかと思うと、今度はゲラゲラと笑いだす。
「・・・へ?」
「あははははは!!やっぱルーシィひっかかった!」
今、あたしはすごいマヌケな顔してると思う。
「ルーシィ今なんか期待したろ!あーおもしれ・・・」
「ナツのっ・・・バカっ!!」
あたしは急に悲しくなってナツをひっぱたいて家を飛び出した。
*********
「あー・・・最悪・・・」
走りに走ってあたしは公園のベンチの上。
なんであたし逃げちゃったんだろう。
あのまま笑ってればよかったのに。
「おい、ルーシィ」
ふと、あたしの視界に桜色が写る。
あたしは下を向いた。
「・・・・・・」
「ルーシィ、悪かったって」
「・・・・・・」
ナツの声のトーンは低い。
男っぽくて、いつもと違う。
あたしは今すぐ許してあげようと思ったんだけど、なんとなく意地悪したくなった。
「あんなことするつもり本当はなかったんだ」
「・・・・・・」
「俺が臆病で意気地無しだから、ルーシィにこんな思いさせちまった。ごめん」
「・・・・・・?」
臆病で、意気地無し?
最初からイタズラするつもりじゃなかったの?
「俺は、ルーシィが、ルーシィのことが好きだ」
「・・・!」
すると、体をギュッと抱きしめられる。
「ナ・・・ツ?」
「好きだ。誰よりも、好きだ」
ナツの体はガッチリしていて、あたしなんたすっぽりおさまっちゃう。
あたしはナツの背中に自分の手をまわした。
「・・・ルーシィ?」
「あたしも・・・好きよ・・・」
「!」
ナツはびっくりしたように目を見開くと、ニコリと微笑んだ。
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「真夜中の待ち人」のあい様に捧げます!
ナツルー!私が書くとやっぱ意味不明(笑)
こんな駄文ですみませんでした!!!
では、相互ありがとうございました!
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