アゲモノ | ナノ

 あい様へ 相互記念 ナツルー

「あんたさ、不法侵入って犯罪ってこと知らないの!?」


不法侵入。それはれっきとした犯罪だ。
それをすました顔して毎回毎回繰り返すのよこの男は!


「不法侵入?犯罪?それってウマイノ?」

「ふざけないでっ!」

「ぶほっ!」


あたしはこの男にまわしげりをおみまいして、『帰れ!』とつげる。


「いってぇ・・・相変わらず乱暴なヤツだな、ルーシィは」

「あんたにだけは言われたくないわよ!」


この男、ナツ・ドラグニルは、毎日のようにあたしの家に不法侵入をする。
もう何回されたか数えきれないわよ。


「今日はお前に話しがあって来たんだ」

「話し?」


ナツはいつになく真剣な顔で言った。

あたしは、自覚はしたくないけどナツのことが好きだ。
最初は、絶対ないと思ったんだけど、仲間を大切にするとことか、あの可愛い笑顔とか、すっごく好きになってたんだ。


「おぅ。よく聞けよ」

「う、うん」


ナツはあたしの目を見ると、大きく息を吸い込んだ。

もしかして、なんて、期待が込み上げてくる。


「わぁーーーっ!!!!」

「きゃあーーーっ!!!?」


ナツはいきなり大声を出したかと思うと、今度はゲラゲラと笑いだす。


「・・・へ?」

「あははははは!!やっぱルーシィひっかかった!」


今、あたしはすごいマヌケな顔してると思う。


「ルーシィ今なんか期待したろ!あーおもしれ・・・」

「ナツのっ・・・バカっ!!」


あたしは急に悲しくなってナツをひっぱたいて家を飛び出した。


*********


「あー・・・最悪・・・」


走りに走ってあたしは公園のベンチの上。

なんであたし逃げちゃったんだろう。
あのまま笑ってればよかったのに。


「おい、ルーシィ」


ふと、あたしの視界に桜色が写る。

あたしは下を向いた。


「・・・・・・」

「ルーシィ、悪かったって」

「・・・・・・」


ナツの声のトーンは低い。
男っぽくて、いつもと違う。

あたしは今すぐ許してあげようと思ったんだけど、なんとなく意地悪したくなった。


「あんなことするつもり本当はなかったんだ」

「・・・・・・」

「俺が臆病で意気地無しだから、ルーシィにこんな思いさせちまった。ごめん」

「・・・・・・?」


臆病で、意気地無し?
最初からイタズラするつもりじゃなかったの?


「俺は、ルーシィが、ルーシィのことが好きだ」

「・・・!」


すると、体をギュッと抱きしめられる。


「ナ・・・ツ?」

「好きだ。誰よりも、好きだ」


ナツの体はガッチリしていて、あたしなんたすっぽりおさまっちゃう。

あたしはナツの背中に自分の手をまわした。


「・・・ルーシィ?」

「あたしも・・・好きよ・・・」

「!」


ナツはびっくりしたように目を見開くと、ニコリと微笑んだ。



************

「真夜中の待ち人」のあい様に捧げます!

ナツルー!私が書くとやっぱ意味不明(笑)

こんな駄文ですみませんでした!!!

では、相互ありがとうございました!



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