1.ムリヤリ!?−妖精の尻尾−
「いつもいつもウゼェんだよ!!たれ目野郎!!」
「ハァ!?それはこっちのセリフだつり目野郎!!」
妖精の尻尾では毎度毎度ナツとグレイが机とかをぶっ飛ばしてケンカしていた。
「もー!いい加減やめなさいよ!!二人共!!」
「やめないか!ナツ!グレイ!」
ケンカを止めに入ったのはルーシィとエルザ。
「「うるせぇっ!」」
「毎度毎度よく飽きないわよねぇ。ナツもグレイも」
カウンターでニコニコ笑いながらミラが呟く。
妖精の尻尾はいつもこんな感じだ。
一方その頃セナとペルはというと………
「ここが妖精の尻尾?おっきぃわねぇ!」
妖精の尻尾の玄関門にいた。
「スゲェ…中はなんかグチャグチャして…あ、なんか桜髪と黒髪がケンカしてる」
そんなペルをニコニコしながら見るセナ。
「ケンカ?ケンカなのにこんなに派手なの?すごいわね」
といってセナはペルをぐいっと自分のカバンの中に押し込んだ。
「んごっ!何すんだセナ!!」
「だってあんたみたいな変な生き物バレたらヤバいもん」
「………わかったよ」
ペルはしぶしぶカバンの中に入り、セナはテクテクとギルドの中に入って行った。
「うぉ!あの子可愛い〜!」
「何でこのギルドにいんのかな?入るのかな?」
「ん?」
「何だ?」
ギルドの男共が門の手前にいた黒髪の女−−セナを見ていた。それに続いてグレイとナツもセナを見る。
セナは自分では自覚していないがとてつもなくスタイルもいいし、とてつもなく美人だ。
なので男からも女からも好かれるタイプ。
「!!?//(うぉっ//あいつ超可愛いなぁ//)」
グレイは男共と同じ反応をしていたが、ナツはセナをじぃっと見て、匂いを嗅ぎ、ぐんぐんと近づいて行った。
「うぁっ!な、何ですか!?」
「…お前」
いきなり目の前に現れたナツに、セナは動揺する。
「俺と…」
「?」
「あいつっ!(いきなり告るのかよ!!//)」
ナツは真剣な顔をしている。
で、なぜかグレイは心の中でナツに突っ込みを入れていた。
「俺と勝負しろぉ〜!!」
「ええっ!?」
その時、ギルドはしんとなった。
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