空腹で倒れてたガングロ |
「うわぁ・・・すっごい・・・」 ここはサファイアーネ王国の城下町。 サファイアーネ王国はサファイアが沢山取れる鉱石場がある国として結構有名で、観光客や仕事をしに来た人や大富豪で溢れかえっていた。 なぜ私がこの国にきたか、というと、ここにムーンライト王国国宝の宝石を目覚めさせる「5つの涙」のうちの1つ、「青の涙」があると聞いたからだ。 本で調べたけど、世界を闇に染めるには11年かかるらしいんだ。色々とパワーをためるために。 10年前、ダークネス王国は「闇に染める」と宣言した。今年でちょうど10年目。ムーンライト王国が滅んで10年たつ。ということは今年で世界は闇に染まってしまう。 魔法と剣術を身につけるのに予想以上に時間がかかってしまった。急がなければ、もうじき世界は闇に染まってしまう。 住んでた村から比較的近かったので、この国から行くことにしたんだ。 「とりあえず青の涙について情報をてに入れないとな・・・」 といっても、いったい誰に聞くのが正しいのだろうか。 さっきから20人近くに聞いたんだけど、みんな知らないらしい。 途方にくれた私は、ひとまず街をぶらぶらしてみることにした。 「結構広いな・・・」 さっきからずーっと街をブラブラしてる。相変わらず情報は0で。 大通りとか公園とか、人が集まりそうなところは一通りいったから、そこらへんの路地裏にとりあえずはいった。 路地裏にも、いたるところにサファイアが装飾されていた。大通りも公園も、この街中いたるところにサファイアが装飾してある。そういえば建物も青がメインで、とても爽やかだ。 人と出くわすこともないため、ぼーっと歩いていると、なにか大きいものに足がぶち当たった。 「っ・・・?」 一体なんなんだ、としたを見て私は固まった。 なんせそこには、大きくて肌が異様に黒くて、髪が青い青年が、倒れていたからだ。 |
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