ある日のギルド。
いつもと変わらなく、相変わらず騒がしい。
いつも騒がしいやつらの中心にいる俺だが、今日はなんとなくそんな気になれなくてカウンターに1人座っていた。
「ナツ?」
隣から聞こえる声。
フルーツのいい香りがする。
「ルーシィか」
「どーしたの?いつもはグレイたちと騒いでるのに」
ルーシィはやさしい。
わざわざ俺にかまってくれるし。
こんないいやつがロキの彼女なんだから笑えるよ。
なんてったって、俺の初恋の相手は、ルーシィなんだから。
「別に。今日はおとなしくしたいだけ」
「今日は嵐になるかもね」
今でもルーシィを好きってわけじゃない。
ちゃんとふりきってるし、誰にも言ってないし。
でも・・・
やっぱりわすれられないんだ。
あの時感じた胸の鼓動が。
忘れられない。
「じゃ、あたし仕事行くから!!」
「おう。じゃあな。」
俺は軽く手をふると、はあと深いため息をついた。
誰よりも、君が好きだった。
好きだったんだーーーーーー
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