怖い話を見よう | ナノ











「ざーいぜんっ!」

「…何すか?」

「今日な、深夜2時に怖い話特集やるんやって!一緒に見ようや」

「…そらまたけったいな時間ですね。丑三つ時やないすか。」

「そやから怖い話やるんやろ」

「そんな時間に放送しといて、大した事無かったらはっ倒しますよ。」

「なんで俺に言うん!?」

「謙也さんが見よう言うからやろ。」

「うー……」

「…別に見たってもいいっすけど、謙也さんびびりのへたれやん」

「びびりのへたれでもないわ阿呆!」

「夜中1人でトイレ行けなくて、俺起こすのほんま勘弁してほしいっすわ。」

「っ、う、うっさいわ!」

「なんでいつもいつもホラー系見たがるんすか」

「……そりゃあ、怖いもの見たさやん?」

「ほんでその後後悔して、俺に迷惑かけるんはやめてほしいですわ。」

「うっ、す、すまん……」

「…別に謙也さんが怖い言うて、夜、俺んとこ寝に来るんは構いまへん。」

「お、おん?」

「そやけど無防備すぎるんです。いつも襲いたくなる衝動こらえて、理性保っとんのです。」

「いやいやいや、何言うとるん自分。」

「何もくそも俺の国宝級の理性の事っすわ。…そやから、今日は襲ってもええですよね?」

「あかんわどあほおおおお!!!」





***

ちなみに作者も怖いもの見たさで後悔するタイプです。
世にも奇妙な物語とか絶対見れん…!

- ナノ -