はいはーい。

幸福なのは義務なんです。……って違うから。唐突に何言わせてんの。
そんな義務いらない。
咬み殺すよ?





三歳になった。


一つ思ったんだ。


俺って前世で死ぬ気の炎が使えたでしょ?
あれって今も使えると思う?
ってことで試してみようか。



え?一人称?ヒステリックなハハオヤがびらっびらの女物着せようとしてくるから変えてみた。




死ぬ気の炎はムカつきで出るんだよね←
ムカつくこと…今の状況全部かな。

「!?」

そんなことを考えて手のひらを見つめていたら、死ぬ気の炎じゃなくて白いもやが出てきた。

何コレ。

あれ?なんかやばい感じがする。体の力が抜けてく感じ。ついでにもやが消えないんだけど。
チョイス戦での入江正一みたいな状況?

ちょっと。ふざけないでよ。死なんて怖くないけどこんなに早く意味不明な死に方で死ぬのはなんか嫌だ。





僕の許可無く出ていくな。





イライラしてそう呟いたら、どうしてかもやがすうっと消えた。
あ、僕って言っちゃった。まぁいいか。もや消えたし。



そうして漸く一息ついてたら、誰かが近づく気配がする。
僕…俺の許可無く扉を開けたのはチチオヤで。やたらと驚いた顔をしてた。



「……絶ができている!?」





絶って何。




◆◆◆


まだ驚いているチチオヤに念について詳しく教えてもらった。


あれだ。漸く判った。ここ、H×Hの世界だ多分。やっぱり俺成り代わりだきっと。面倒くさい。


話によると僕は今、完璧な絶の状態らしいよ。

もう俺って言うの面倒。

あれだよね、さっきのイライラが原因だよね。
本来は瞑想とか他人に念を送ってもらってもやが出るようになるらしい。
僕、ムカつきで出たんだけど。
すごいね、僕のムカつき。


それで、明日から念の訓練も始めるって。
本来はもっと後らしいけど。
でもまぁ、さっさと自由に行動できるようになりたいし、結果オーライ?


-

出だしは幸福安心委員会。松永様が歌ってたのが頭から離れなかったんだ




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