You exists by me,so Iam happy.
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――目を覚まし、之が夢でないことに落胆する。
彼がいない世界で、『私』の世界で、我は生きた。
特に何があるでもなく、ただ空漠を埋めたかった。
生きるに無意味な程の学を学び。
気を紛らわせようと世界中を旅して、いつしか死んだ。
いつかなどは忘れたが、確かにあの時、死んだのだ。
漸くかと、思ったのに。
何故我は、三度命を持ったのか。
洗面所の鏡に映るのは『私』の姿。
だが、目を凝らせば、重なるように薄らと見える我の姿。
安堵と落胆を抱えて、今日もまた、階下にある店へと降りる。
今世の肉親より継いだ、骨董屋。
中には明らかに怪しい壺や呪いのかかった絵等もある。
『裏』に片足以上突っ込んだような店だが、意外と頻繁に客は来るものだ。
果たして何の需要があるかは知らぬが。
カランカラン。
ほら、今日もまた一人。
「此処に刀は置いてあるか」
聞こえた声に、棚を整理する手を止めた。
あまりにも彼に似た声音。
振り返り、初めて客の顔を見た。
「?何だ……、…貴様、刑部、か……?」
「……み、つ……なり………?」
驚く程に変わらない彼の姿に、無意識に言葉が漏れた。
これは、夢か。これこそが夢か。
立ったまま夢を見るとは我ながら器用なことだ。
我は我であって我ではない。
普通に考えて、それを一目で彼が判るはずがないのだ。
「刑部…」
彼が一歩、ふらりと歩を進める。
「刑部っ…」
意味の無い思考がくるりくるりと頭を巡るばかり。
「刑部刑部刑部っ」
目の前の彼は、ともすれば泣き出しそうに顔を歪めた。
「刑部っ……やっと、やっと見つけた」
夢の中であるというのに、体に回された彼の腕は温かい。
そのまま、きつく抱きしめられた。
「これは…、夢か…?我の、夢か…」
「夢などではない!私も貴様も此処に居るだろう!!」
「夢では、ない?」
そろりと、彼に手を伸ばす。
触れた手は、確かに温もりを伝える。彼の鼓動を伝える。
「夢では、ないのか」
頬を、何かが伝った。
「夢などではない!……もう二度と、私の側から離れるな」
私から離れることは許可しないと、肩を震わせ、抱きしめる力が強まった。
肩に、熱いモノが落ちる。
ゆっくりと、目を閉じた。
「それが、主の願いならば」
嗚呼、ああ、もう一度、あなたの隣に居させてください。
You exists by me,so Iam happy.
(主は今、幸せか?)
(………ああ)
(そうか…。ならば良い、よい)
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捕捉
二人は悪魔とか呪いとかが存在する世界に転生。それらを知るモノが『裏』に属する。
三成はきっとそんなののハンターでもしてたんじゃないだろうか。
刑部は呪力があるのでその関係で自分の姿が鏡越しに透けて見えたり。
三成がいない世界に興味はなかったので淡々としていた。
って設定。
鸞の頭の中で何故か生まれた謎の話。
自分でも意味不明です、はい。
唐突にシリアスが書きたくなって玉砕した結果である。
うん、ごめんなさい。
分かりづらくてごめんなさい。
捏造オンリーですごめんなさい。
原作に値するもの持ってないんです。
完全に誰得なのか分からない。
こんな所まで読んでいただいてありがとうございました!
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