※ゲーセンネタ。やまなしおちなしいみなし。





扇風機が生温い空気を掻き回す。ただ掻き回しているだけだから、全く涼しくはならないが。

「Ah,じゃあ次のライブのprogramはこれで良いか?」

「はい、じゃあ異論ある人、手ぇ挙げてー」

「特に無いでござる」

どうやら満場一致で異論はないようだ。政宗は、ふ、と息をついた。

「じゃコレ俺が慶次に送っとくぜ?」

元親の声に、頼む、と返して政宗は腰を上げる。一人暮らしの元親の家は居心地は良いが、男子五人だと流石に狭いし暑苦しい。

「ゲーセン行こうぜ、ゲーセン」

「おーいいねぇ」

「俺はドラマニやりてぇ」

「俺はギタフリをやりとうござる」

わいわいと騒ぎながら皆立ち上がる。元親が足で扇風機の切ボタンを押した。








「なあDIVAやろうぜ」

「やるやる」

元親と佐助がノって来たからじゃんけんで順番を決める。結果は元親、佐助、政宗の順。

「うわ。ちかちゃん一曲目、片思いサンバだ」

「なんだよ、わりいかよ」

モニターにゲーム画面が映しだされる。ちなみにモジュールは某双子の姉の方。政宗と佐助は顔を見合わせて、まさかリン派だったとは、と吹き出した。ちなみに二曲目はメルトだった。佐助がちかちゃん可愛いいい、と笑っていた。

「佐助、バトンタッチ」

佐助は慣れた手つきで操作して一曲目を選択する。

「うわあ」

元親が曲名を見て呻いた。崩壊歌姫だ。良い曲だけれどダチと来て、一曲目に選ぶ曲じゃない気がする。モジュールは白い髪のボンキュッボンのお姉さんでした。二曲目はいろは唄で少しだけ政宗と元親は安心した。

「ラスト、政宗だよ」

「ha,俺様の美技に酔いな!!」

「何処の泣きボクロだよ」

一曲目はどうしてこうなっただった。画面に映像が映し出されて、モジュールが明かされる。

「まさかのハダカイト…!!」

「どうしてこうなった!!」

青いお兄さんの水着姿。ただしマフラーは装備してますよ。一曲目が終わって二曲目。某歌姫の消失。廃墟の中に水着のお兄さん。

「寒そうだからやめたげてえええ」

佐助が呻いた。
そのあとは元就達がいるはずの太鼓の達人に向かう。何回やっても、幸村が50コンボまでしか行かないのを見て笑う。元就はその隣でフルコンボをたたき出していた。
ギタフリを幸村と政宗がやって得点を競ったが、結局同ランク。元親はドラマニで最高得点を出して大騒ぎしていた。

「あれ、元就と佐助は?」

見回すと二人がいない。幸村があっちだ、と指を向けた。クレーンゲームのコーナー。とりあえず向かってみると、確かに二人の姿がある。足元には景品の山。

「佐助は中学の頃、近所のゲームセンターで出禁になったほどの腕前なのです」

「出禁!?」

皆で必死になって、クレーンゲームを続けようとする二人を止めた。とばっちりで自分達まで出禁にはなりたくなかった。







The distant past





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やまなしおちなしいみなし
DIVAもドラマスもギタフリもPop'nも大好きです。リズム感ないけど。