「ただいまー」
「お兄ちゃんお帰りーってええ!?」
「よお」
いつもは赤司くんのはずなのに、お兄ちゃんの隣にはあの青峰がいらした。
「なんで、青峰なの」
「んー?今週は赤ちん忙しいんだよー。で、峰ちん」
「呼ばなくてもいいでしょお兄ちゃん」
「でも撫子ちんの料理が無駄になるのはおにいちゃん嫌だし?」
首をかしげるお兄ちゃんの隣で青峰は厭らしく笑った。本当にこいつは大嫌いだ。いや、嫌いじゃないんだけどなんか、顔が、いやらしい。
「あ、上がっていいよ」
私はリビングのほうにぴゅーっと走っていった。ああ、もう最悪だなあ。
「今日は酢豚か」
「嗅覚すごっ」
「かきたま汁と炊き込みご飯」
「え?」
「サラダは流石に当てれねーわ」
「それだけ当てただけでもすごいと思うけど」
お兄ちゃんなみの食欲だなあと思いながらご飯をつぐ。サラダはレタスにゴマドレかけただけ。

「ねえ、お兄ちゃん」
私はこっそり、青峰に気付かれないようにおにいちゃんを呼んだ。
「なにー?」
「私あの人苦手」
「そっか」
「もしかして明日も来るとか?」
「今週一週間はねー」
「どうして」
「いいじゃんべつにー」
お兄ちゃんはのんきにそう言った。いつもなら私の言う事素直に聞き入れて追い出してくれるのに!若干お兄ちゃん私のことこの頃なめてるわ。

「飯まだか?」
「うるさいわっ!!」
変な虫
(紫原家に青色の寄生虫がきました)
20120825
会話だらけになってしまった。
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