美味しくできたカレーを綺麗に食べて、お風呂に入った。もちろん別々。
そのあとすぐに明日の教科の支度を黒子くんはして、私はおにいちゃんに連絡をとった。怖くなったらすぐ逃げろ、とか。お兄ちゃんは心配性だから。別々で寝ろといわれた。
「幸さんはボクの母の部屋で寝てくださいね」
「あのね、黒子くん。黒子くんと寝たい」
え、と驚く黒子くん。私も自分の言葉に驚いた。が、今更訂正しなくても取り消せないなら、と真っ直ぐに彼の目を見る。彼は真っ直ぐと私を見た。そして真っ赤になった。
「だ、だめですよ!赤司くんに殺されます!」
「黒子くんも私も何にもしないから、お兄ちゃんにも内緒にするし!」
でも、と頬を赤らめる黒子くん。私だって頬が熱いよ。
「ねえお願い!」
「……どれだけ言っても無駄なようです」
はあ、と溜息をつきながら黒子くんは部屋へと案内してくれた。
本とバスケのものなど、無駄なものの無い伽藍とした清楚な室内。ベッドも綺麗に整えられている。そこに行くと、私が奥側に、黒子くんは手前側にごろんと寝た。電気を消す。
「おやすみなさい」
「ねえ黒子くん、ちょっとだけお話していい?」
「どうぞ」
一度お休みと言ったのに話すなんて失礼だっただろうか、と考えながら話す。
「私ね、お兄ちゃんのこと好きだし、黒子くんの事も好き」
「はい」
「でもね、黒子くんは今までに感じたことが無い好きなの」
「……っ」
黒子くんは吃驚したのか、私の方を見た。暗くて何も見えないが、そっと抱きしめられた。
「ボクも幸さんのこと大好きです。だから救いたい」

ぼうっとする告白
20121003
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