普通授業が終わり、部活のマネージャーをつとめて、放課後遅くなって、でもお兄ちゃんは撮影でいなくて。それで赤司くんが家まで送って行ってくれるという事で隣をちょこちょこ歩いた。まだ告白の返事を聞いてないからどうしても恥ずかしくて顔がまともに見られない。
「どうした?熱か?」
はっと彼を見るとこちらを疑わしくじっと見つめていた。
「い、いや、違うけど…」
「あ、ちょっと待ってて」
何か思いついたように彼はコンビニへと入っていって、カウンターでお支払いを済ませたかと思うとわたしにアイスをくれた。
「え、い、いいの?」
「うん、デートする時間とかないから。こういう時間を大切にしようと思って」
「で、で、ででででデート?」
「ん?僕と付き合ってるんだろ?」
「え、告白の返事、え?」
「勿論、僕も律子のこと好きだよ」
彼はぺろりとアイスをなめて顔を背けた。
胸のあたりが温かくて、融けて手を濡らすアイスがどうしようもなくもどかしい。

チョコレートブラウニー
20121209
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