試合が始まる。今回の試合は勝てるものらしい。赤司くんによれば。
相手はそれなりに強いところなのによくそんなこと言えるなあと考えていると第1Qのメンバーが発表された。赤司くん、紫原くん、緑間くん、お兄ちゃん、黒子くんらしい。青峰くんは?と訊くと第2Qから出るよ、と言った。つまり第1Q中はずっと隣に青峰くんがいることになる。どかりパイプ椅子に座った青峰くんはなんだかオーラがすごい。
「わあ」
試合が開始した瞬間、ジャンプボールで紫原くんがボールをむしりとって、それが緑間くんにまわりあっという間に点が入った。スコアスコア、と鉛筆を走らせる。どんどん点が入ってスコアをつけるのが忙しくて楽しい。
お兄ちゃんも点をいれて、赤司くんにもどんどんボールがまわって。相手の点は入らないし、すごいなあって素直に憧れた。
たまにスコアをつけ忘れそうになるけどなんとかつける。途中、赤司くんが何度か「ちゃんとできてるか?」と心配そうに確認に来てくれた。優しいなあ。
第1Qが終わりドリンクとおしぼりを渡す。ちゃんとできた。赤司くんはベンチに帰ってくるのかなあと思っていたけれどこのまま第2Qもいくらしい。
「大丈夫だよね?」
赤司くんの笑顔は「はい」しか求めていない。

星影に知らされ
(キセキの世代、意味がわかった気がした)
20121110
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