スタメン、と呼ばれるメンバーくらいには慣れたい。とくに青峰くん。青峰くんは怖い。顔だろうか?体格だろうか?とにかく苦手なのだ。
赤司くんは試合に行く時いつも中心で、先頭を歩くらしい。だからさすがにそんな位置では歩きたくないなあと後ろを歩こうとしたら赤司くんに手招きされた。こっちに来い、と言っているように見えた。お兄ちゃんとの約束、「赤司くんには逆らわない」を守るべく赤司くんの隣に行く。後ろからの圧力がすごい。こんなのを一人で背負っているのかと思うと背筋が凍る。赤司くんって本当にすごい人なんだなあ。
会場に着くと彼は私にスコアの付け方を教えてくれた。このときはこのマーク、というのを詳しく横のほうに書いてくれて、今やってる試合を観ながら練習もさせてくれた。さつきちゃんやみっちゃんは他の仕事がある。偵察とか、大事な仕事。だからこれくらい私が覚えてやらなくちゃ、と必死で覚える。
赤司くんはみんなが言うほど怖い人じゃない。だから内容もすっと入ってくる。
他のメンバーはジャラジャラ試合を見たりお菓子を食べたりお話したりしている。一部の人は走りに行かされたみたいだけど。
第一試合はスタメンの中から青峰くんしか出なかったけれど、パスの中継役として黒子くんの活躍がみれた。その試合で大体の事はわかった。
「次の試合は僕も出るけど、一人で大丈夫?」
「大丈夫だよ頑張る。ちょっと不安だけど…」
「解らない事があったらすぐ訊いて。いつでも答えるから」
ふわりと笑った赤司君が眩しかった。

ねえ私のことどう感じているの
20121014
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