「俺、バスケ部に入ろうと思って。というか今すぐ入る」
「お兄ちゃんと同じ部活に?」
「だからこれからかえるの遅くなったりして、会える時間も減っちゃうかも」
しゅん、とした黄瀬くん。わたしはちょっと背伸びをして黄瀬くんの頭をなでた。
「大丈夫大丈夫。わたし、黄瀬くんなるべく待つし」
「でも、遅くなっちゃうし」
「お兄ちゃん待つし、大丈夫。あのね、よかったら」
自分で頬が熱くなるのを感じた。
「黄瀬くんの練習しているところ、見てもいいかな」
黄瀬くんはきらきら輝かせた目でわたしをばっと見ると。うんうんと頷いた。とても嬉しそうに。
「俺、それなら頑張れる。すっげー上手くなって、かっこいい姿見せるっス!」
「応援してるよ」
「あの、こんなこというの照れくさいけど、」
黄瀬くんは大きく深呼吸をした。
「これからも、よろしくお願いします」
わたしはびっくりして、でもすぐににっこりわらった。
「こちらこそ、よろしくお願いします」

彼とわたしがこれからもお互い幸せでいられますように。
20140106完結
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -