24日は黄瀬くんとまったりお家で過ごした。勿論私の家で、その日は両親も休みだったからリビングで四人でお話をした。生憎お兄ちゃんは部活で不在だったけど。黄瀬くんはにこにこ綺麗な笑顔でずっとお話しててお母さんもお父さんもすごく気に入ってくれた。6時にはきっちりお邪魔しました、と帰ってしまった。お母さんはわたしに「いい彼氏を持ててよかったわね、お母さん嬉しいわ」とうきうきしながら話してきたのでちょっと恥ずかしかった。明日は両親ともに夜遅くまで仕事らしいから、お兄ちゃんが帰ってくるとすぐにクリスマスのディナーが出された。それにケーキも食べた。朝起きるとお母さんもお父さんももういなくて、暖房の効いたリビングのクリスマスツリーの下にはプレゼントが置いてあった。あとでお兄ちゃんと一緒にあけよう、とキッチンに行って朝ごはんを作る。お兄ちゃんが起きてきて一緒にプレゼントをあけるとわたしのは可愛いお洋服、お兄ちゃんは新しいバスケットボールとスポーツバックだった。
それでお兄ちゃんが学校に行った後、クリスマスパーティーの準備に取り掛かった。といってもケーキを作るだけ。あとはちょっとした食べるもの。今日は終業式だけど、黒子くんとさつきちゃんとお兄ちゃんは部活が自主練習の日でちょっとぐらいやらないといけないらしい。四時ごろに家に来るらしい。黄瀬くんは学校が終わってお昼食べたらすぐにくるって言ってた。

二時ぐらいに黄瀬くんはきた。
作りかけのケーキを見て、手伝うよってキッチンに一緒に並んだ。
「なんだか新婚って感じっスね」
黄瀬くんがそんなこと言うから頬が真っ赤になってしまった。
「そ、そうだね!」
「あれ?美樹っち照れてる?」
「照れてないです」
「うそ!こっち見てよ」
「今デコレーションに忙しいもん」
黄瀬くんから顔を逸らして頬の熱が抜けるのを待っていると黄瀬くんは諦めた様子でお皿とかをリビングに運びに行った。わたしもデコレーションを終えてケーキを一度冷蔵庫にいれる。それで「ちょっと着替えてくる」と部屋に戻って今日サンタクロースがくれた洋服に着替える。部屋を出てリビングに行くとソファに座ってテレビをみていた黄瀬くんのと目が合った。黄瀬くんは目を輝かせて「可愛い!」と大きな声で言った。
「美樹っち可愛い!」
「か、可愛くなんかないけど、ありがとう」
「可愛いっスよ…!」
目をきらきら輝かせる黄瀬くん。また頬が熱くなってきた。
わたしもうダメだと思う。

しあわせと一緒
20130518
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