髪の毛を綺麗に飾ってもらう。目を開けると綺麗に後ろでおだんごにされ、少し出ているまいた髪がくるりとしている。飾りは黄色の私が好きなお花、向日葵でとっても可愛い。そのあと浴衣を着付けてもらって奥の部屋に案内された。そこには既に浴衣を着たお兄ちゃんと黄瀬くんと黒子くんがいて、私とさつきちゃんが入るなり、彼らは驚いた目を向けた。
「美樹っちスッゲー可愛いっス!桃っちもキレイ!」
一番に褒めてくれたのは黄瀬くんだった。黄瀬くんは私のところまで来てすごくきらきらした目で見つめた。
私も黄瀬くんに見惚れているのに、見つめ返されるととっても顔が熱くなる。黄瀬くんは制服でも格好いいけど浴衣だとなんというか、違った格好良さがある。周りが全部きらきらして見えて、どうしていいかわからなくなってしまう。
「黄瀬くん……近いよ…」
ついにどきどきが絶頂までいってちょっと俯いてしまう。黄瀬くんとこんな距離、とっても恥ずかしい。
「あ、ゴメンっス…つい美樹っちが可愛くて」
嬉しいんだけどなんだかくすぐったい。
「美樹、熱計れ、赤い」
お兄ちゃんに言われて、ああこれはいつもの熱と違うのに、とさらに頬を赤らめてしまった。
やっぱり熱を測ると36度ちょうどで、安心されると同時に変に思われてしまったかもしれない。ああ恥ずかしい。

眠れない夜みたい
20121004
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