黄瀬視点
家庭科の調理実習。ハンバーグとポテトサラダを作るらしい。彼女はというと慎重にジャガイモの皮をむいていた。それをそわそわしながら見る青峰っち。たまねぎを炒める黒子っち。にんじんを切る俺。そしてきゅうりを洗ってボウルにいれる桃っち。
「桃っち、きってください」
「え?」
「だから、きゅうりは薄くきってから塩で揉むんスよ!教科書書いてあるっス」
「黄瀬、そいつに何言っても無駄だ。そいつは料理、マジでできねーから」
「青峰くん酷い!」
そう言ってぷくーと頬を膨らます桃っち。
「僕がやりますよ」
たまねぎを炒め終わった黒子っちが桃っちの洗ったきゅうりを手に取りきり始めた。黒子っちは意外と料理ができるらしく心地いいリズムできゅうりをトントンきる。桃っちは少し顔を赤くしていた。
「美樹っち、じゃがいも茹でる?」
そう言っていつの間にかきれていたじゃがいもを見、なべを指差すと彼女はにっこり笑って「はい」と言った。本当に可愛い。

そんなこんなでできあがったハンバーグとポテトサラダ。彼女の工夫でポテトサラダに入っているきゅうりの一部が星型で可愛い。あと、桃っちはほとんど手を加えていないから大丈夫だろう(青峰談)。
全員が美味しいと思っただろう。まあ教科書どおりに作っただけだが。
「黄瀬くん、美味しいね」
「美樹っちが頑張ったからっスよ」
「そんなことないよ」
皆で作ったから美味しいんだよ、と笑う美樹っち。青峰っちと桃っちはあんまり手を加えてない気がするしほぼ黒子っちと美樹っちが作った気がするのは隠しておこう。
「美樹っちは料理得意なんスか?」
「趣味ではありますよ」
「へえ、じゃあ俺、今度遊びに行った時ごはん作ってもらいたいっス」
「喜んで!作りたいです」
そんなふうに盛り上がっていると頭部に衝撃が走った。青峰っちに殴られた。
「何勝手に来る約束してるんだよ!」

君の味
(教えてください)
20120823
いつも以上にぐだぐだになってしまった。ハンバーグの作り方もポテトサラダの作り方も知らないんだけど。ていうか一気にキャラ出すと台詞の使い方が難しいことを学びました。
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