神涙図書室 | ナノ




  サシャ・ヴィロウバル



【聖なる夜の背中の重み】

 吸い込む空気が、肺を冷やす。
 聖誕祭ではしゃぎ疲れて、眠った子供を背負う帰り道。見上げる空には、星が流れる。

『レオにも、サンタさんくる??』

 良い子にしていたら、という決まり文句。その時にはもう用意していたプレゼント。

 何も知らずに眠る我が子の重み。明日の朝を思うと、頬が緩むのを感じた。

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