神涙図書室 | ナノ




  ずっと一緒にいるための作戦★



「なんかさァ……」

「はい?」

 ニーニャはクローディオに半分もたれ掛かるようにして、読書中。なんだかとっても甘えやすいその関係に、まるで家族みたいな居心地のよさを感じたニーニャは、なんとなしに呟く。

「ボク、クローとずっと一緒にいられるイメージがあるんだ〜」

「まあ、しばらくは学院にいるつもりですし、あり得るかもしれませんね」

「そうなんだァ?」

 ふぅん? とニーニャは笑う。多分本当に分かってないんだろうなと理解しつつ、それでねェと言葉を続ける。

「クローの隣に他の女教師とかー、女生徒がいるのってちょっと気になるんだ〜」

「まあでも、そんなの日常的な事ですよね? それこそ学院にいる限りは」

「だよね〜?」

 ふむ、とニーニャは一人笑顔で頷く。
 さて、この男。どうやって振り向かせたらこちらを向くのだろうか?

「楽しみだなァ?」

「何がです?」

「ナイショ〜」

「そうですか」

 ひとまずは、この状態が心地良い。

 ...fin

special thanks...!
クローディオ・シュラプネル 魚住なな様宅




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