名字名前
初日/04:25:53
羽生蛇村小学校折部分校/廊下






















何かゲームで見たよりめちゃめちゃ早く進んでしまってるんですがぁああああ!!
いや、アーカイブも取ってあるし…終了条件の…ってあぁああぁぁあああああ!!!
蝋燭取んの忘れた!だって!だって高遠先生強いんだもん!屍人にもだけど校長になるとやぶぇんだもん!!
お陰様で春海ちゃん隠さなくても堂々と廊下走れますよ!よいこは走っちゃダメだけどね!


「名前お姉ちゃん?
大丈夫?もっと変な顔、してるよ」


『な、何でも…な、いよー?』


「本当、真っ青だわ」


うん、あの、高遠先生が心配してくれてんのはわかった、あの、春海ちゃん?


何気に、悪口?


『春海ちゃん…?』


「なぁに?」


にこ、と笑う春海ちゃんの笑顔はこれでもかという程に眩しい、や、やややっぱり気のせい…かな?
前では屍人を滅多打ちにしてる高遠先生…いや本当あんたすげぇよマヂで。
この分だと俺空気でも何ら問題ないし…今の内に蝋燭…取りに行っちゃおうかな…じゃないとジェノサイダーフラグ立たないし。


『あの…春海ちゃん私ちょっと行くとk
「あっそうだ…さっきね、そこで拾ったの、はい」


ぽんっ


『……あー、えっと、ありがとう?』


「うんっ」


うん、白くて細長くてさきっぽからちょびっと紐出てるものな〜んだ?
え?蝋燭?ぴんぽーん正解〜正解した貴方にはこの蝋燭をプレゼント☆
…って、春海ちゃんすげえぇえぇェえヱえええ!!!


「で、行きたい所って?」


『いや、あの、なんか、あの、もういいですはい』


「よしっ粗方片付いたし、さっさとこんな所でましょう!」


あの高遠先生、空気になってたと思ったら何で屍人の山ができてんすかぁああああ。
…うんもういいよ、此処はもうゲームのSIRENとはかけ離れた世界だ、そうだよ、SIRENと書いてしれんと読むんだよこの世界は。
兎にも角にも取るものは取ったので(美浜さんの分もきっちり!)職員室の窓からたいさーん。


「此方方面は確か刈割方面ね…名前ちゃん?」


『あっ、あの私…っ会わなくちゃいけない人がいて…』


「そうなの…じゃあ気をつけてね?」


嘘だけど…嘘だけど…嘘だけど!!
これ以上このコンビ(いやもう親子の域)と居ると空気万歳になるから…いや一番の理由は怖いからだけど!
兎に角!牧野さんにも会わなければならぬのだ!だがしばしの別れだ!!さらば!


…っとその前にー、


『これ差し上げます』


差し上げますっつってもパクった物なんだけどね☆


「じゅ、銃…?
でも私、こんなの使えない…」


『普段は使われなくて大丈夫です。
でも、絶対に必要になる時が来る筈です…その時は、…絶対に使って下さい』


「……わかったわ」


瞳の色が強くなった高遠先生、うん、これなら大丈夫だよね…つーか無くても大丈夫なくらいだと思う!
今度こそ去ろうとして高遠先生達に背中を向けたその時、背中にどんっ、と衝撃が…おぉふ…晩御飯リバースするとこだった…


「気をつけてね、名前お姉ちゃん…」


『春海ちゃん……ありがと』


「しぶとそうだけど…一応心配だからこれあげる、」


また悪口ね、もういいよ後でこっそり泣くから、いいもん、しぶとくなってやるもん。
まぁそれは置いといて、後ろから抱き付く春海ちゃん(そのまた後ろからは殺気)に振り返る。
すると春海ちゃんははい、と頭に留めてあった筈の花の髪留めを私にくれた、御守り代わりらしい…


『元気100倍!』


「……は?」


『すみません』





純粋アンチテーゼ。
(世界が世界だと人間強くなるんだね)











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