リミットオーバー | ナノ


ハァイ!TIGER&BUNNYの眼鏡の方バーナビ―です!
…もう良いですか?あ、はい、有り難うございます(はぁ、)。

最近スカイハイさんの様子がおかしいんです。いえ、元から少し変わった方ではあったのですが…
一時期、僕がKOHになった頃調子が悪い様だったんですけど、それも戻って。今は、逆に気合が入り過ぎていると言うか。今もトレーニングルームでいつもの様に真面目にトレーニングをしているんですけど――あ、携帯が鳴ったみたいですね。

「何だって!?こうしてはいられない!」
「どうしたんですか?スカイハイさん」
「あぁ、バーナビー君。急用が入ってね、これから本社へ行くんだ。これから」
「そうですか」

随分慌てているようだったけど、一体何があったんだ?

「燃えているわねぇ。スカイハイ」
「ファイヤーエンブレムさん、何か知っているんですか?」
「ンフフッ、彼ね今恋しているのよ」

「隠したって、女には判るのよ」得意気に話すファイヤーエンブレムさん。…って今、え?スカイハイさんが?







「よし、これでデザインも決まったし。とりあえずは一段落かなぁ…」

ポセイドンライン。今日はデザインの最終打ち合わせの会議があった。順調に進んでいくのに比例して、私の気持ちも明るくなる。
時計を見れば、丁度ランチの時間だった。今日はミラに一緒は無理だと連絡しておいたから、この辺で簡単に済ませよう。

「やあ!」
「?、キース」

エントランスにいたのはキースだった。
まぁ、今日会議でここへ来ることはメールで知らせたからいても可笑しくないのだけど、本当に会えるとは思っていなかった。
メールをしたのは勿論、ランチに誘って貰う為に。案の定、彼は私をランチに誘ってくれたので、私は「OK」と答えた。

「美味しい」
「気に入って貰えて良かったよ、そして…あぁ、いや」

案内されたのは、会社のすぐ近くにあるカフェだった。初めて待ち合わせたダイナーに比べれば味も、店の雰囲気もかなり良い。ところで、今何か言いそうだった様な気がしたんだけど、気のせいかしら?

「そう言えば、キースはヒーロー事業部だったわよね?」
「そうだが?」
「私の会社には無いから判らないけど、ヒーロー事業部って外回りがあるの?貴方さっき会社の外から来たみたいだったけど」
「あ!いや、私は…たまたま、あの時は外にいたんだ。そう、たまたま」

キースとはあれからこうして食事を繰り返している。たまに、突然キャンセルになったり、食事の途中急用で先に帰ってしまうこともあるけど、基本的には楽しい。
食事に始めて行った頃こそキースは意識し過ぎてなのか、行動や会話がギクシャクとおかしかったけど(その緊張はこっちまでうつる程)、今はこうして普通に話している。

不思議。こうして異性と二人きりで食事に行くなんて、どれくらい振りだろう。前の彼氏とは関係が悪くなる前から合わない日が多かった。浮気相手の元彼の親友とはデートはしたこと無い。会えばすぐ―――

「…ファースト?」
「え?」
「話を聞いていなかったのかい?」
「ごめんなさい。何かしら?」


カルマート

(確実に、私の中に広がっていく―――)



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