※男主)ひたすらちゅっちゅ
目と目が合う。漏れ出す吐息が互いの頬の温度を上げてゆく。もっと奥まで食い込もうと鼻を鳴らし、その下ではひたすら貪り蠢く赤い怪物の猛攻。「もっとほしいもっとちょうだい」不気味な程に欲するそれは、啜っても啜っても全く満たされない。欲すればするだけ欲の底を掘り進めるばかりで、なおさらもっと、ほしくなる。「ほしいよ」息が出来ないくらい。「ちょうだい」息もさせないくらい。「もっと、もっと」息が息で詰まるくらいに。
君はオレの愛になんて応えないのに。
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130218
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