[笛!]真田くんちのお姉ちゃん2


「…――って事があってさ」
「うん。で?」
「で? って、いや…」
「お姉ちゃん大好きなかじゅま君はフィオさんに好きな人が出来たんじゃないかと、フィオさんを取られるんじゃないかと心配になっている訳だ」
「なっ、だ、大好きとかじゃねーし!!」
「いや俺の方がフィオさん大好きだからな!そこは譲らないぞ!」
「は!?」
「なに張り合ってんの結人…」
「だってさ英士…俺の大好きなフィオさんが、俺のために料理作って来てくれたらどうする? 喜びのあまりフィオさんを抱きしめちゃうね、俺!」
「結人、ふざけんなよ…」
「まあまあお義兄さん」
「てめぇ!」
「あ、結人君に英士君、こんにちは! 勉強で疲れた頭におやつはいかがかな〜?」
「フィオさんこんちわ!」
「お邪魔してます、フィオさん」
「チョコチップクッキーを焼いてみたんだけど、みんなの口に合うかなぁ」
「合います合いますとも! …ん〜!うまい!!」
「しっとりしてておいしいです。フィオさんって料理の才能ありますよ」
「ありがと〜。最近始めたばっかりでなかなかうまくいかないんだけどね」
「……」
「一馬、どう?おいしい?」
「…お、」
「お?」
「………おい、しい…」
「〜〜ッかじゅま可愛い!!かーわーいーいー!!!」
「ぐえっ!!や、やめろ姉ちゃん…!抱き着くなぁ!」
「かーじゅーまー♪」
「…なんだかんだで、フィオさんも一馬のこと大好きだよね」
「フィオさんかーわーいーいー」
「結人、めっ」
「いてぇっ!」

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130208
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