[FE蒼炎]リュシオンさんと夜の小話


「フィオ」
「!」
「すまない、驚かせてしまったか」
「リュシオン、様」
「隣、いいだろうか?」
「え、は、えっ?」
「何故そんなに挙動不審になる」
「あ…ど、どうぞ」
「失礼する」
「よくここまでこれましたね」
「今日の夜は明るいからな」
「そうですね、綺麗な満月です」
「ああ」
「何を考えていた?」
「う、うーんと…、リュシオン様には隠し事出来ないんですよね…困っちゃいましたね。……誰にも言えない、言いたくない悩みの事について考えていました。墓まで持って行くつもりの内容なので、今この場の気が淀んでいる事を願うばかりです。…そうなると今度はリュシオン様が辛くなってしまいますね…今のは無しで」
「フィオはいつも悩んでいるな」
「そう…でもないですよ? 結構お気楽なもんです」
「ことさら、あいつの言動に関しては特に」
「あいつ?…アイクさん、ですか?」
「ああ」
「そう、ですかね…でも、最近になってアイクさんの波長と私の波長はあまり合わなくなったみたいか、なにかと意見が分かれるんですよね… リュシオン様は本来私たちがお世話させていただく立場なのに、今も逆に気をかけて頂いてしまって…不甲斐無い世話人で、すみません」
「いや、お前の話は飽きなくていい。ベオクとこうして話す機会というのは全くなかったからな。話すことでフィオの気が少しでも紛れるなら、私も嬉しい」
「リュシオン様、」
「お前は良いベオクだ。でなければ私もここまで心を開かない」
「……う、」
「頬が赤いぞ。…だが冷えているな」
「はぅ、っそ、そうです、か? …リュ、リュシオン様の手は暖かい、です、ね」
「ベオクに比べて鳥翼族は基礎体温が高いからな」
「…はあ…」
「……」
「……」
「陣営に帰るぞ」
「……」
「フィオ」
「は、はい…」
「……(かよわい、というより脆いな。…だからこそ、こんなにも気にかかるのか…?)」


― ― ―
男らしいのにかよわいリュシオンさま…かっこいい守られ王子…ギャップがすてきなんです…
アイクさんとの関係がぎくしゃくしてきて悩むフィオさんを男らしい優しさで包み込もうとするリュシオンさまの図。でもきっとその想いは実らない…そしてネサラさまにいじられて、フィオさんもネサラさまに(親友がフラれた腹いせに)いぢめられて…ネサラさまのツンツンもなかなかおいしいですよね。

121128
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