三成さんに仕える騎士様1


「女性というものはどの世でも煌びやかでありたいと思うのだな」
「下らぬ。貴様もその下らぬ女共と同じだと抜かすつもりか?」
「フッ…いいや。眺めるのには華やかでいいが、生憎この世も戦世。あんなヒラヒラしたものを着ていては邪魔でしょうがないだろう? 自分の着物を踏んですっ転んで、そんなこんなで討たれてしまったとなれば末代までの恥だ」
「……」
「…そういう私も頭の天辺から爪先まで着飾り、人間たちに媚を売った時代もあったがな」
「貴様のいた世の話か…」
「媚びて、我慢し、剣を振るって、血を浴び、流し、…それら全てが何のためのことだったのか、私の中では無くなってしまったな」
「無くしたと言う割に未練がましいではないか。戻りたいとでも言うつもりなら、私はお前の背を斬るぞ」
「背を、か。…っはは。だが石田、お前には無いのか? 秀吉公の、」
「その後を続けるな。…思えども、もう戻れぬのだ。理解はしている」
「…ああ」
「これ以上失う事などあってはならん」
「進まなければならないんだな。後戻りなど、私たちにはもう出来ない」
「家康…貴様の全てを奪ってやるぞ…」
「(奪ってもお前には戻らない… それでも理解してると言うのか、石田…)」


― ― ―
友情というか情ですな…
ホントはこうじゃないんだよ…もうちょっと…言葉少なで…でも通じ合ってるみたいな…
orz

11/11/30
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