バカ犬ロイさま


「やっぱり飼うなら犬だよね。従順だし」
「猫もいいよな」
「自由気ままな気まぐれ猫…自由人ならぬ自由猫は私には合いそうにないからやだ。言う事聞かなそうだし…やっぱり犬だよ、犬」
「気まぐれなのがまたいいだろ。どっかいったと思ったらいつの間にかすり寄ってくる…可愛いよ、猫」
「んー…」
「まあ、犬もいいけど…って何?」
「ロイって… 前々から思ってたけど犬っぽいよね」
「はぁ? どうしてそうなるんだよ…と思ったけど、犬か猫かだったら俺は犬っぽいかな…自分で言うのもなんだけどさ」
「…私は猫、かなぁ…犬ではないだろうしなぁ…どっちかと言うなら猫、だな」
「…従順…」
「…ん?」
「猫可愛いよな」
「う? うん…まあ…可愛くない…ことはない。可愛くないのもいるけど…」
「…可愛くない猫がここにいまーす」
「…もしかして私の事言ってる?」
「自由気ままもほどほどにしてほしいもんだよなぁ〜?」
「いいじゃない、別に… 私の自由でしょ?」
「…本当に可愛くないなぁ〜…」
「ふんっ。ほっとけぃ…」
「そんな可愛くないところが、可愛いんだよなぁ…」
「…かわい…!? き、きもちわるっ! ひっつくなバカロイ!!」
「あはは… ひどくされても大丈夫だよ。俺、ジュージュンだから」
「うう〜… このデカブツ… バカ犬め…!」

- - -
「バカ犬とはね… うーん、まさに日頃の躾の賜物だな。な?フィオさ・ま?」
「うう〜ん躾直しケッテイかな?」
「くぅぅ〜ん…?(困り顔で上目遣い)」
「…!?!?(か、可愛い…!! ロイが可愛い…!?)」

- - -
フィオさんにとってロイは5割かっこいい3割尊敬1割呆れ1割可愛い です。
バカ犬ロイください。
150211
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