ロイさまとあけおめTel


フィオさんはお仕事で年越しイベントに出ていて、ロイさまはおウチでさびしくお留守番してるって設定。
- - -

「もしもしロイ?」
『はい』
「ハッピー!ニューイヤー!」
『…あけまして、おめでとう』
「今年もよろしくお願いします!」
『こちらこそ…』
「…テンション低いね」
『まあね。こっちは一人で年越しだったからな…』
「ごめんね…仕事が…」
『分かってるよ。カウントダウンの一大イベントにお呼ばれだなんてそうないもんな。まあ、楽しんでこいよ』
「うん… あっ、ロイ!」
『なに?』
「…ええと……」
『なんだよ、切るぞ?』
「え、えっと…」
『……』
「あのね! …い、いろいろ、ありがとうっ!! …って、あれぇー!?電話切れてる! なんだよウチで一人でヒマしてるくせに、もうちょっとくらい待っててくれてもいいんじゃないの…!」
「悪かったな。…どーせ一人でヒマしてましたよ」
「…ろ、ロイ…!? ちょっ、なんでココにいるの!?」
「ちょっと、ね。色々あって俺もイベント参加させてもらったんだ」
「ホントに…?」
「年越しカウントダウンの会場にもいたんだぞ。フィオだいぶ声張ってたな。わたし頑張ってます!って、健気な感じが会場にウケてたみたいだな」
「う、るさい… 普段やらない事やるって恥ずかしいったらなかったよ…」
「…で、さっきの散々溜めこんでの『いろいろありがとう』ってなんだよ」
「…うるさい。言いたくなったの。それだけ」
「ふぅん…そっか。じゃ俺も…今までありがとな、フィオ」
「……」
「そのハッとした表情はなんだ」
「言い方… 新年早々お別れフラグ立てるのやめてよ…」
「んじゃ改めまして、これからもよろしくお願いします、フィオさん?」
「さっき電話で言ったじゃん…」
「だから改めて、なんだろ? しかもさ、さっきアンタは言ったけど俺はまだ言ってないもん」
「…今年もまたよろしくね。ロイ」
「…浮かない顔してんな」
「ん…なんか、…仕事してる所にロイが居るのがすっごく調子狂うなって…」
「恥ずかしい?」
「! そう、なるのかな…」
「まあ俺はここでは『フィオさんのファンの一人』で通すから安心してよ」
「…会場裏まで入ってくる熱狂的なファンの一人?」
「熱狂的… ククッ、ああそうだな。…ああっフィオさん!あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」
「ちょっ、ロイ! なにやって…!!」
「ホラ、行ってこい! これから今度はニューイヤーイベントだろ? 俺は表に戻ってアンタの新年早々の仕事っぷりを見させてもらうから!」
「んなおま…!」
「フィオさ〜ん!ファイトで〜すっ!」
「あんのおバカ… よっしゃ! 残りのお仕事、気合い入れてかかりますかぁ!!」

- - -
謎設定。
…あけましておめでとございます。ことよろでございますm(_ _)m
ここ数年職場での年越しが恒例となっております、蜆です。大晦日にやるテレビ番組は久しく見たことありません。…さびしくなんかないやいっ!ぐすん
150108
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