鼻歌を喋るロボットさんに聞かれる


「……〜♪」
「? それは何の歌なんだ?」
「……! 聞いてた、の?」
「美しい音だな」
「……私の鼻歌なんかと違って、元の曲はもっと綺麗なメロディだよ。今度聞かせてあげようか」
「今ここで聞かせてくれ」
「へ? いや、今手元に音源無いからさ、今度マスターにもらっ……」
「フィオの口から聞きたい。そのもっと綺麗なメロディとやらを今、聞きたい」
「……、……あなたねぇ、そういう殺し文句みたいなのをねこんなところで使うなんて勿体ない」
「勿体ない? 何故? 何がいけない?」
「いや、…………ロブ、さん?」
「何だ」
「なんとなくですけど、もしかして怒ってます、か?」
「私の質問に答えろ」
「(なんで上から目線なんだ……)」


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小鳥の囀りで、巨人は目を覚ます。
140418
(090417)
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