ロイさまからお手紙で〜す


「"フィオ、いつもありがとう。ロイより"」
「……」
「…う……」
「フィオ、このお手紙はなんだ? 俺に――"ロイ"に分かるように説明してくれないか?」
「……」
「しかも消印まで付いてる… これは、アンタが俺の名を騙って投函した手紙で間違いないか?」
「…そうです」
「このたった一言をしたためる為にわざわざ郵便という手段を選んだのか?」
「…間違いありません」
「………はぁ。なにやってんだよ、下らない… そんな手の込んだイタズラをする暇があるならちょっとは部屋の片付けでもしたらどうなんだ? こんなに汚い部屋でよく封筒なんて見つけたな…ある意味感心するよ…」
「むうぅ… しますします。今しますからちょっと待ってよ…」
「待たない。そんなこと言ってる内はアンタにありがとうなんて言ってやんないからな?」
「…ありがとう? 何でロイがありがとうなんて言うの?」
「アンタが書いた手紙にそう書いてたんだろ! まったく、内容すら覚えてないくらいどうでもいいイタズラだったのかよ。コッチはこの汚部屋を片さなきゃいけないんだ。勘弁してくれ…」
「うー……」
「『うー』じゃない。さっさと働く!!」

- - -
部屋が猛烈に汚くてしにそうなんです。この状態が半年ほど続いてる…そろそろなんとかしないと。
今回ロイさまはちょっとイライラモード。
あと『好きな人の名前を騙り自分に手紙を出す』ってのはさっきテレビでやってたネタ。なんて…さびしいひとなんだ…;ω;
140307
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