マグ兄、きづかう。1


「…っつぅー……(おなか痛い… 胃かな…ここんとこ何も食べてないからな…)い、っつゥ…〜〜ッ…!」

\ドンガラガッシャーン/

「何だどうした! っあ、フィオさ…(、会いたくない人と出会ってしまっ……って、アレ!?) …フィオさん!?どうしたんですか!」
「…マグ、か? ふふ…格好悪い所を見られてしまった、なァ…ッつ…」
「大丈夫ですか!どこか痛むんですか!あ、あの、だ、大丈夫…」
「…〜〜ッ、身体を、動かさないでくれ… ただの胃痛だ、ほっときゃ治る…」
「何悠長な事を言ってるんです! 仮にそれが大きな病気のせいだったらどうするんですか!? そうでなくともこうして苦しむあなたを、俺が放っておけるとお思いですかッ!?」
「な、なに… どうしたのマグ…?いきなり熱くなっちゃって… って、オイッ!何をす…いィッ!!」
「体重-4.1kg減少… 満足に食事もとっていないんですか!?もういい加減にしてください! あなたが自身を労らなくてどうするんですか!俺たちはあなたの"お守"じゃないんです。それぞれに仕事だってあるのに、あなたにかまけてそれをこなすのもままならない…!それなのに『仕事が遅い』なんて言われてたまったもんじゃないですよ俺たちはッ!! あなたは…本当に…ッ!」
「…仕事が遅いのは、お前たち自身のせいだろう…私を引き合いに…出すな…」
「〜〜!! この期に及んでまだ言いますか!フィオさん、あなたは本当に…大馬鹿者だ!!」
「……」
「フーッ、フーッ…!」
「…そうか、サーズにも"マスタープログラム"が行き届いていたのか…?」
「…なんです? …いいですか、フィオさん…俺たちにも限界ってものがあります。困るんです。"指揮官"が…そんなことでは…」
「……」
「とにかく、あなたは…休んでください。食事も用意します… いいですか? 休むんですよ、フィオさんは…」
「……」

- - -
『“主”の保身を第一に考え行動すること』的な、フィオさんもその“守るべきもの”としての扱いを(本人はそうと知らずに)受けていたんだー と。
そうではないかもしれないけど、フィオさんはとりあえずそう思っとく事にした。

131211
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