ファイヤーさんてば男前


「来るな!」
「どうして怒っているんだ」
「あなたがデリカシーのかけらもなく、私に近づいてくるからだ!」
「おかしなひとだ。言っていることとやっていることが正反対じゃないか」
「何を言っている…? っこ、これ以上近づくんじゃないっ」
「近づくなと言いながら、あなたの目はオレに訴えかけている。助けてくれと、オレを求めている」
「産業用ロボットがほざくな!お前に何がわかる…何がわかるっていうんだ!!」
「わかるさ。わかるために、あなたに触れたいんだ」
「…ッ! や、やめろ…!」
「良く似てるよ。オレの知ってるヤツに、あなたはそっくりだ。捻くれていて、でもどこかに縋りたい」
「黙れ!!」
「縋りたいのに縋れない。怒りたくないのに怒ってしまう。難儀な性格…だな」
「やめろ…さわるな…」
「…ああ」
「これ以上、近づくな…」
「ああ…」
「もうわたしに、構わないでくれ…」
「…ああ、わかった」
「…ファイヤー、おまえなんて…だいきらいだ…っ」
「……フッ…」


- - -
言ってること正反対なんだもんね。

ファイヤーさんっておっとこまえなイメージがある。んでどこまでもまっすぐで、絶対に見捨ててくれないひと。
今回のは『ワイリー側についてるフィオさん(まあいつものですな)がこっそりライトさんちに通ってDRNのみんなといっぱい仲良くなって楽しい日々を過ごしていた。でも実は裏でライトさんちの情報盗んでは流し、良心が痛みながらもそのまま表と裏の生活を続けていたフィオさん… それがファイヤーさんに見つかってアッチャーやっちまった☆逃げちゃえ〜!って消えようとするんだけれど今までのあったかかった日々はお前にとってウソだったのかフィオ!そっそうだよ私ワイリー側の人間だからっあんたらDRNを潰すために潜り込んだんだよ勝手に仲良くなったと思いこんでんじゃねーよばーかばーかwwって吠えるフィオさんの虚勢見抜いてうるせぇ早くオレの胸に飛び込んでこないとファイヤーストームぶつけんぞって真っ直ぐな目を向けられてやだ…かっこいい…抱いて ってファイヤーさんにオトされたフィオさん』みたいな(長)

ちなみに オレの知ってるヤツ→エレキさん。
捻くれっ子の扱いには慣れっこなお兄ちゃんです。いつも大変だね。えらいね。

131211
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