マグ兄、おねぼけさん。1


「何………やってるの…?」
「フィオ…」
「フィオー!助けてぇー!」
「マグネット…ニードルにタップ…? なんで三人は天井に張り付いてるの? ニードルなんかは頭のトゲが天井に突き刺さってるけど、大丈夫…?」
「大丈夫ではない… このバカが寝惚けて磁力調節を滅茶苦茶にかけているんだ。俺たちはそれに巻き込まれて…」
「起きてよマグー!」
「…zzz」
「それは…お気の毒に…」
「この強い磁力は人間の身体に悪影響を及ぼすかもしれん。貴女は早々に此処を立ち去った方がいいだろう」
「う、うん…」
「ぬ!フィオ殿ではありませぬか!今日はどういったご用件で此方nぬあぁぁ〜〜〜〜!!?」
「しゃ、シャドー!」
「シャドー!大丈夫っ!?あ〜あ、額の手裏剣から天井に突き刺さって… おーいシャドー…!」
「……」
「シャドー、応答ナシ…」
「これは…一大事だね。…マグネットっていつもこんなことになってるの?」
「いや、たまに寝惚けて一人で天井に張り付いていることはあるが、このように周囲に強い磁場を発生させているのは初めてだ…」
「困ったねぇ… あ、ちょっと待ってて。すぐ戻ってくるから!」
「フィオ? ……俺は立ち去れと言ったはずだが、聞こえていなかったのか…?」


- - -
マグ兄さんてなんか…磁力扱うっていうスゲー能力の持ち主にしてはなんかどっか抜けてるような…?っていう、宝の持ち腐れ?残念なイケメン?なイメージがありまして…

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