シェードさんに狙われる


「(基地で唯一の女性…ねぇ)」
「…と、言う感じで… シェードさん、聞いてますか?」
「ええ、ええ。聞いていますとも」
「それならいいですけど」
「…しかし気になりますねぇ」
「何がです? ああ、この作戦のココの部分は…」
「そうではなく、貴女の事ですよ」
「私ですか?」
「他のナンバーズはほぼ呼び捨てでぞんざいな扱い方をするじゃないですか。なのに何故、私に対しては一歩離れた付き合い方をするのでしょうかね?」
「ぞんざいな扱い方… そんなつもりはないですけど」
「それですよ、ソレ。まるで私におびえているような…その反応です」
「シェードさん、自覚ないんですか?」
「はい? 何のです?」
「あなたって親切で紳士的でとっても素敵なロボットだと思うんですけど、その"目"… ちょっと怖いですよ」
「"目"が怖い? フフ…何を言うかと思えば… ヒドいじゃないですか。仕方ないですよ。こういう設計なんですからねぇ」
「そういう事じゃありません…」
「おや、どちらへ?」
「…作戦の内容を他のナンバーズに伝えに。まだ全員に伝達しきれていないので」
「(逃げ、ですか…フ、面白い)これはこれは、お引き留めして申し訳ありません」
「…行っても?」
「どうぞ」
「ではまた後ほど…シェードさん」
「ええ」

//

(女性だからと言いますが、私たちと何が違うんでしょうねぇ? いやしかし、ああ怯えられるとこちらとしては……もっと怯えさせたくなる。 まったく、イケナイヒトですよ。貴女)


- - -
ドラキュラと女のおはなし。
紳士シェードさんの裏では何考えてるか分かったもんじゃない腹黒さって…イイかも…とか思ってしまった。
131211
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