改造乙女ちゃんと悲しいフラッシュ


「……」
「…よォ。気分はどうだい? 眠り姫サマ」「……」
「おい、起きてんのか」
「…今、データ整理中」
「なんだ、喋れるくらいイイ感じに仕上がってんじゃねーか」
「貴方は―― DWN.014 フラッシュマン…フラッシュ」
「…ああ、そうだよ。アンタのボディを作ったのも大体はこのオレ様だ。感謝しろよ?」
「ありがとう。…”本体”、何処にあるの?」
「”本体”?」
「私の…”フィオ”の、人間の身体」
「…もう、ねェよ。どこにも無い」
「…そう。ありがとう」
「なんで礼なんて言うんだ」
「答えてくれたから」
「あっそ」
「フラッシュ、お願いがあるの」
「あ? なんだよ」
「このボディの動かし方、教えてくれる? まだちょっと慣れなくて…」
「ちゃんとソフト入れただろうが…ってオレも起動したての時はこんなんだっけな(あの時はフィオが教えてくれたんだっけな)まぁ、ボディチェックやら起動後の各種メンテナンスやら、その辺は別室に待たせてあるメタルに任せてるから、そっち行ってやってこいや」
「…フラッシュ、ごめん。上手く、立てない」
「ああ? そっからかよ… さすがフィオ様、手がかかりますなァ」
「”うっさいなぁ…” …しょうがないんだよ。まだ起きたてのねぼすけなんだもの」
「……(今、確かに…) ハイハイ。分かってますっての。ホラ、手ェ貸してやっから頑張って自分で歩け。転んだら起こしてやるからサ」
「ありがと、フラッシュ」

- - -
「ロボx人間ってなんか報われないところがあるからそれなら人間(夢主さん)をロボットに改造しちゃえばいいんじゃね?」と思ってかいてたら、相手が人間だったころの夢主さんを思い出してヤキモキモヤモヤァ〜な、結局は悲恋っぽくなってしまった…

131107
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