エレキさんは格好良い気がする3


「ロック達が大好きな貴女。ロックが貴女と一緒だと楽しいと言うのなら、私もその感覚を共有してみたいと思いました。しかし、いざ貴女に近づこうとすると貴女の側にはいつも誰かしらがいて、楽しげに笑いあっている。好ましい感情は抱いているのに、もどかしさを感じたものでした」
「そう…だったんですか。エレキさんがそんなことを思っていたなんて、ちょっと意外でした」
「そうでしょうか?」
「クールで頭が良くて、少し近づきがたいイメージがあった…んで… なんか、すみません」
「いいですよ。職場でも良く言われてますから。…で、ですね。私も貴女に甘えさせて頂きたいなと思いまして」
「はぁ、はいぃ…?」
「フィオさん、黙って私に付いてきてください」
「は、い。…あれ?」
「貴女に似合う素敵な帽子、是非私に選別させてください」
「あのっ、だから、選別は百歩譲っていいとして!何故ブランド店に入ろうとするんです!?」
「大丈夫です。私、ファッションセンスには自信がありますし、絶対に損はさせませんよ?」
「そうじゃなくて、店が…! そこのアウトレットとかでいいですから…!」
「それじゃ私の気が収まりません!」
「ええー!?」
「ここにはフィオさんの知的なイメージに沿うものが揃っているんですよ。イチオシです!」
「いやいやでもっ私こんな店入ったことな…は、はわわ…!」
「全て私に任せていてください。店を出る頃には貴女を笑顔にしてみせますから」

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エレキさんには高級かつオッシャレーなイメージがあって…ですね…^^;

131005
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