道端でバッタリ☆リングさん2


「…まどろっこしいな。私がつけてやろう」
「…っ、なんでこう、ロボットってのはどこ行ってもみんな強引なやつらばかりなんだ…」
「よし、…ピッタリじゃないか」
「……薬指、右手…」
「不満だったか? とても似合っているぞ。薬指なら指の中でも動きが少ないから指輪も落としにくいだろう」
「…ええいもういいや。リングさん、とりあえず…ありがとう、ございます」
「喜んで貰えたなら何よりだ」
「…リングさん、なんで私に良くしてくれたんですか? 私、一応貴方たちの敵なんですけど…」
「貴女にはお嬢様に良くしてもらった恩があるからな」
「恩って…その前にそのお嬢様を誘拐したのは私たちなんですが…ね」
「おっといけない。カリンカお嬢様との待ち合わせの時間になる。私は行くぞ」
「はぁ。…あっ、リングさん」
「何だ」
「ええと、うーんと… …うーん、こんなんしかないか。…これ、今日付き合ってくれたお礼………デス」
「? なんだこれは…飴?」
「パイナップルって分かります? その形をもじった飴です。美味しいんですよ」
「ぱいなっぷる?それは分からない…が、貰っておく」
「全然等価にならないものですけどね。そちらのおうちに帰ったらパイナップルがどういうものなのか誰かしらに聞いてみてください。…今日はありがとうございました。また、こうして会えたら嬉しいですけど、多分もう無いでしょうね」
「そうだな。…健康に気を配って、その指輪が映えるよう、手指の手入れも怠るなよ」
「うちのメタルみたいな事言いますね… では、また」
「ああ」
「この子、大事にしますから〜!」
「ああ」

- - -
リングさんのキャラが迷子なのはスルーしてやってください…

131005
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