【ロイの日なので】おふざけしない!編


「あ、じゃあいつものおふざけ禁止令出すかな」
「ええ〜?」
「そういうのもナシ」
「う、…そういうのなくしたら、私どう振舞えばいいんだか分からないんです、が」
「そんなことくらい自分で考えろよな」
「うう…」
「なぁ、フィオ」
「…はい」
「フィオは可愛いな」
「………は?」
「俺にはよく分からないけど、コンピューターいじるのが得意で頭が良くて、それなのにごく簡単な事が出来なくて俺に助けを求めてくる所は可愛いし」
「うっ」
「人がこうやって笑いかければ素直に受け取れないでそっぽ向くひねくれた所も、それはそれで可愛いし」
「…っ」
「なかなか大変だよな。“素直じゃない”ってのもさ?」
「…う、うん…」
「ふふっ…」
「…あ、あの、」
「ん?」
「私のこと『可愛い』って言うの、嬉しさ半分恥ずかしさ半分…だから、…その、嬉しいんだけど、出来ればあんまり言わないでほしい…っです」
「フィオがいくら恥ずかしがったって誰かに見られる訳でもなし… 俺しか見てないんだから、構うもんか」
「い、嫌なんです!」
「ほぉ。イヤ、ねぇ…? 一言前には『嬉しい』って言った口が次には『嫌』だと。はーん…」
「…いっ、嫌じゃないけど、嫌なのっ!!」
「…あのさ、そういうのが可愛いって言ってるんだよ」
「可愛いとか言うなぁ!!」
「(ムキになっちゃって…ホント可愛いヤツ)」


― ― ―
ツンデレじゃねーですか!!

130603
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