ウッドとココアを飲もう1


「(ボリボリ)…んがぁあ!これもダメかー!」
「フィオ、ココア持ってきたよ…?」
「…ウッドぉ、私もうダメだぁ〜」
「ど、どうしたの?」
「今作ってるメカドラゴンの動きが上手いこといかなくて… ドクターはすごいや。君たちみたいな子を次々に生み出すんだもん。やっぱ天才だね」
「…でも、フィオだってすごいよ。ぼくはロボットの事は分かるけど、博士やフィオのためになることとか、人の役に立つことは全然分からないもの。どんなに考えても分からなくて… …フィオ、ぼくに出来ること…ない、かな?」
「なーに言ってるの。ウッドはいつも私たちの事を考えてくれてるの、私は知ってるよ。じゃなきゃこの考えが煮詰まったタイミングでココアなんて出してくれる訳ないでしょ? …ん、しかもとびきり甘いやつ。糖分が足りてないと思ってた所だったんだよね〜」
「…、フィオ…」
「あなたがこうやって気を利かしてくれる優しい所に私はとても助けられてるよ。…いつもごめんね。来れば雑用ばっかりさせて…」
「い、いいんだ!ぼくが好きでやってることだから! それよりフィオ、ココアのおかわりはいる!?」
「あ、うん! 今度はいつもの甘さでお願いね」

― ― ―
ウッドかわいいよウッド…
言葉交わしても交わさなくてもいいけど、ウッドと一緒の空気が吸える空間にいたい。

130505

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