メタルさん大好き!


「……」
「…な、なんです…怖いですメタル先輩…」
「私はお前の先輩ではない」
「はあ。んで、何ですか?」
「……」
「…?」
「……(スッ)」
「なっ!あんだけ見つめといて何もないのかいメタルさん!(ガシッ)」
「な、なんだ」
「そりゃこっちのセリフです。私に何か用事があったんでは?」
「…いや、特にお前に用事はない」
「こっち見て言ってほしいですね、メタルさん」
「……」
「……」
「…なら、言うが」
「はい」
「俺はDWN No.9、メタルマン。純粋な戦闘用ロボットとして製作された。命令は完璧にこなす。主人に忠実なロボットだ。そんな俺を正直、どう思う…フィオ」
「…ぇええ〜〜……」
「…その反応は何だ。やはり言いづらいか」
「い、いや…確かに言いづらいのはある」
「…そうか」
「…真面目か(ゴン)」
「ッつ」
「なにしょげてんの。メタルはとても真面目で、強くて、頭も良くて、あとかっこいい?…し、とても有能で良い子だと、私は思うよ」
「…そうか」
「なんだよ、言ってほしい言葉はこれじゃなかった?」
「いや、それがフィオの正直な思いなら、俺は」
「…メタルはバカだね。バカなくらい優しいね」
「バカ?俺が…?」
「そんなバカなメタルのこと、私、大好きだなぁ」
「!」
「あなたみたいに人の“気持ち”を考えておバカになる子、大好きだよ、メタル」
「フィオ…」
「どうだね、これで満ぞk…っておいメタル?」
「…プスプス」
「うっわあああ何!?勝手にオーバーヒートしてる!誰だこんなヤワな設計したヤツは!!」
「フィオー担架持ってきたよー」
「ヒート!気が利く…ってアレ?やけにタイミング良く来たn」
「早く早くー」


― ― ―
前々回(ヒート)が羨ましくて、つい。…なメタル兄さん。
「一番のお兄ちゃんで無駄に責任感じちゃっててクソ真面目で冷静で強くて堅物で格好良いメタル兄さんフッフーゥ」
…という、当時のついったでの呟き。

130411
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