その1 家康と三成くんが猫化&幼児の体になったら?・三成目線

同刻。書庫にて
??「…り。……なり」
今何刻でしょうか?ですが、書物が面白い所なので、読み切ってからどなたかに教えて頂きましょう。
ふむふむ…この陣はこのようにして……ん?書物が目の前から消えてしまいました。どうしてでしょう?
秀吉「三成!お前いつから読んでいた?」
三成「秀吉様!これは失礼しました。えっと……確か、宴が終わってからずっと読んでいました。今は何刻でしょうか?」
秀吉「はぁ……。明け六つ(午前6時頃)だ。宴が終わったのが亥の下刻(午後10時20分〜11時頃)だから…三刻半もここに居たってことだ」
秀吉様は何を仰っているのでしょう?
三成「“たった”三刻半、ですよ?秀吉さ…ま……くっ…う゛っ……はぁ、はぁ…」
秀吉「!? どうした!三成」
三成「なんだか、頭が急に痛く、なって……っ…」
そう言って私は床に倒れ込み、頭を抱えました。
頭が割れる様に痛いです……。しばらくの間頭の痛みに襲われていましたが、嘘みたいに収まってきました。
三成「…はぁ……はぁ。秀吉様、ご心配をお掛けして、申し訳ありませ…んでした。もう私はこの通り、大丈夫です。…秀吉様?」
起き上がり、秀吉様にお声をかけると、秀吉様は私を見るなり驚いた顔をされていました。
秀吉「三成…身長…、それに、頭と……尻に…猫の耳と…尻尾が生えて、るぞ…?」
三成「…え?」
何を仰っているのでしょう?そう思いながら頭に手を乗せて左右に動かしてみると……。
三成「わぁ、本当ですね!獣の類の耳が付いてます!」
と、私が言うと、秀吉様は呆れた表情で、
秀吉「……はぁ。心当たりはあるか?」
と言いましたので、考えてみると…
三成「確か…昨日の宴の時に光秀様から頂いた…」
秀吉「また光秀か!?問い詰めないとな……三成、行くぞ!!」
と、言い、私の腕を引っ張りながら広間の方へ向かいました。

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